「ダメだったら離婚すれば」
「もう今さら変われない」と小田井さん
晩婚の良さ? もう人格が出来上がってからの結婚。もう今さら変われないですから。それでも、僕らがここまでうまくいっている、ということは、お互いのライフスタイルが合ってたんでしょうね。原始的なことでいうと、お互い暑がりやから、エアコンの設定温度が近い、とか。合ってなかったら、もうとっくに離婚してると思いますよ。お互い、ハナから「ダメだったら離婚すればいいじゃん」という考えではあります。
うまくいくために心がけていることといえば、とにかくよく話をすること。父親がスウェーデン人で、国籍もスウェーデンのLiLiCoがよく言うのは、「日本の夫婦の離婚原因はコミュニケーション不足なのよ」。お互いにとって楽しいこと、都合のいいことしかない、なんてありえない。しんどいこと、嫌なことを言い合えるのが夫婦。都合の悪いことも相手にちゃんと伝えないと。都合が悪いからと黙っていると、それを周りから聞き「どういうこと!?」と相手を問い詰めてもめる。それが積もり積もって離婚になるんだ、って。
僕もその考えには賛成しているので、大事なことは、彼女が周りから聞く前に、僕の口から伝えるようにしています。些細なことまでじゃないですけど、家に帰ったら、1日あったことをだいたい順番に報告しています(笑)。LiLiCoもよく話してくれますよ。彼女の良いところは、裏表がないところですね。
(了。前編を読む)
取材・文/中野裕子 撮影/亀和田良弘