芸能

林家木久扇、有働由美子、ロッチ中岡…高田文夫氏がラジオで会った“日テレ看板番組の顔”たち

ラジオ番組だからこそ会える(イラスト/佐野文二郎)

ラジオ番組で会った看板番組の顔たち(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、ラジオ番組だからこそ会えるリラックスした日テレ看板番組の顔について綴る。

 * * *
 ラジオ番組のレギュラーを長いことやっているといろんな人に直接会えるから楽しい。久々に林家木久扇師(85歳)。『笑点』で最も古い「いや~ん、バカ~ン」である。

「私はもう司会者を5人も見送ってるの。談志、前田武彦、三波伸介、圓楽、歌丸。今度は昇太を見送るの。私が元祖お見送り芸人なの」。「今でも好きな言葉は?」「座右の銘はたった2文字“入金”」だとさ。

 その昔、アントニオ猪木と並んでサイン会。猪木が一生懸命「入魂」と書いているのに横で「入金」。さすがに止めてくれと言われた。

『うどうのらじお』という番組があって有働由美子からゲストに呼ばれた。ニュースで見せるあの険しい顔と違い、ラジオではリラックスしすぎる関西のお姐ちゃん。そのくせ言葉を投げあうとポンポーンと小気味いい。「高田センセも、そのご様子だと、若い頃相当おもてになったでしょう?」とひとを見抜く力もバツグン。アハハ。

「ところで30年ぐらい前に流行した“ノーパンしゃぶしゃぶ”というものは一体どういう仕組みだったんでしょうか」とノーパン談義。「私も放送局の人達から4回程接待を受けたことがあって」とその段取りと仕掛けを微に入り細に入り話すと感激。「なかなかNHK時代はノーパンしゃぶしゃぶの話はできなかったものですから……で、お肉の方は?」「これが物凄い高級」に次週はスタジオにノーパンで来そうな勢いであった。

 ロッチの中岡。そう「試着室」のコントでおなじみ。WBCの決勝の席が取れたことはテレビでやっていたが、なにより凄いのは奇跡の一枚。客席で見ている中岡の前をあの大谷選手が通る。その瞬間をグーゼンにもパチリ。そうとも知らない中岡、試合が終わり感激を胸に立ちつくしていると逆にグラウンドの中から「中岡さーん」の声。見るとなんとなんと佐々木朗希投手と宮城大弥投手。「写真一枚撮りましょう」と言われパチリ。誰にも見せない大事な大事な一枚となった。

 ここだけの話だがロッチ唯一の冠番組Eテレの『ロッチと子羊』はいつも見ている。人生相談の番組だ。そして中岡が本気になって出川を慕う姿はいつ見ても微笑ましい。

〈PS〉考えてみたら木久扇、有働、中岡。3人揃って日テレの看板だった。『笑点』『news zero』『世界の果てまでイッテQ!』。なるほどなあ。

※週刊ポスト2023年5月19日号

関連記事

トピックス

「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
注目される次のキャリア(写真/共同通信社)
田久保真紀・伊東市長、次なるキャリアはまさかの「国政進出」か…メガソーラー反対の“広告塔”になる可能性
週刊ポスト
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン