ライフ

世界の名画を小宮璃央がスマホでパシャリ! 撮影可能エリアがある日本の美術館10選

小宮璃央がスマホ片手に(ポール・ゴーガン《ブルターニュの農婦たち》1894年 オルセー美術館(パリ))

小宮璃央がスマホ片手に(ポール・ゴーガン《ブルターニュの農婦たち》1894年 オルセー美術館(パリ))

「美術館では撮影禁止」という時代はもう古い! 年間300回以上展覧会に足を運ぶ、美術館専門家の中村剛士氏が、常設展と企画展ともに撮影可能なエリアがある、日本全国の“映えミュージアム”を推薦! 魔進戦隊キラメイジャー俳優の小宮璃央が、スマホ片手に撮影に挑戦しました。

「今回企画展で撮影した作品は100年以上前のものが多いですが、作品を通して『暮らし』『幸せなひととき』『悲しみ』など、いまと変わらない人々の心情が読み取れ、心に鳥肌が立ちました。作品鑑賞とともに撮影を楽しむことで、配置や照明など美術館側の演出も意識できました」(小宮)

クロード・モネ《ポール=ドモワの洞窟》1886 年 茨城県近代美術館

クロード・モネ《ポール=ドモワの洞窟》1886 年 茨城県近代美術館

シャルル・コッテ《悲嘆、海の犠牲者》1908-1909年 国立西洋美術館 松方コレクション

シャルル・コッテ《悲嘆、海の犠牲者》1908-1909年 国立西洋美術館 松方コレクション

【専門家が教える美術館撮影の楽しみ方】
(1)カメラを向けて構図を考える
 写真の画角を考えるのは、作品をさまざまな角度から見て感じ、深く理解することにもつながる。つまり、それ自体がアート活動!

(2)額縁も含めると完成度が高まる
 絵画を撮影する際は、「額縁」もぜひ一緒に。額縁は作品の完成度をより高める効果があり、なかには画家自らがデザインしたものも(サインなどが入っていたりする)。

(3)作品の知識がなくても撮ってみる
 作者や作品名にとらわれず、「この色がきれい」「この表情あるある」「今日の気分とシンクロしている」など、素直な気持ちやひらめきを大切に。撮影してあとから見返すと、自分の好みや傾向がわかってくることも。

【1】国立西洋美術館

ポール・ゴーガン《ブルターニュの農婦たち》1894年 オルセー美術館(パリ)

ポール・ゴーガン《ブルターニュの農婦たち》1894年 オルセー美術館(パリ)

「現代の西洋建築の基礎を築いた1人、フランスの建築家ル・コルビュジエが設計した日本で唯一の建物で、世界遺産に登録されています。館内には中世キリスト教美術から20世紀の抽象絵画までバランスよく展示され、さながら西洋美術の教科書のようです。印象派の画家・モネが描いた《睡蓮》やロダンの《考える人》などおなじみの作品が待っています」(中村氏・以下同)※今回撮影したのは企画展

住所■東京都台東区上野公園7-7
時間■9:30〜17:30(金・土は9:30〜20:00)
休館日■月曜日
一般入館料(常設展)500円。6月11日まで企画展『憧憬の地 ブルターニュ — モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷』開催中(2100円)。

【2】ヨックモックミュージアム

常設展より。ⓒ2023-Succession Pablo Picasso-BCF(JAPAN)

常設展より。(c)2023-Succession Pablo Picasso-BCF(JAPAN)

「2020年10月25日、20世紀美術を代表する巨匠パブロ・ピカソの誕生日に開館。絵画とは違い、ピカソが第二次世界大戦後、南フランスのコート・ダジュールで情熱を燃やし制作したセラミック(陶器)作品を所蔵、展示しています」

住所■東京都港区南青山6-15-1
時間■10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日■月曜日および年末年始、展示替期間
一般入場料1200円。9月24日まで開館記念第3弾『ピカソのセラミック − モダンに触れる』展開催中。

【3】ポーラ美術館

フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》 1888年 ポーラ美術館

フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》 1888年 ポーラ美術館

「『箱根の自然と美術の共生』をコンセプトに掲げた美術館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心とした質量ともに国内有数のコレクションを有しています。ガラス工芸や化粧道具、近年では現代アート作家の作品も積極的に展示しています」

住所■神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
時間■9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日■無休 
一般入館料1800円。7月2日まで企画展『部屋のみる夢 — ボナールからティルマンス、現代の作家まで』開催中。

関連記事

トピックス

9月6日から8日の3日間、新潟県に滞在された愛子さま(写真は9月11日、秋篠宮妃紀子さまにお祝いのあいさつをするため、秋篠宮邸のある赤坂御用地に入られる様子・時事通信フォト)
《ますます雅子さまに似て…》愛子さま「あえて眉山を作らずハの字に落ちる眉」「頬の高い位置にピンクのチーク」専門家が単独公務でのメイクを絶賛 気品漂う“大人の横顔”
NEWSポストセブン
川崎市に住む岡崎彩咲陽さん(当時20)の遺体が、元交際相手の白井秀征被告(28)の自宅から見つかってからおよそ4か月
「骨盤とか、遺骨がまだ全部見つかっていないの」岡崎彩咲陽さんの親族が語った “冷めることのない怒り”「(警察は)遺族の質問に一切答えなかった」【川崎ストーカー殺人】
NEWSポストセブン
最新機種に惑わされない方法とは(写真/イメージマート) 
《新型iPhoneが発表》新機能へワクワク感高まるも「型落ち」でも充分?石原壮一郎氏が解説する“最新機種”に惑わされない方法
NEWSポストセブン
シーズンオフをゆったりと過ごすはずの別荘は訴訟騒動となっている(時事通信フォト)
《真美子さんとの屋外プール時間も》大谷翔平のハワイ別荘騒動で…失われ続ける愛妻との「思い出の場所」
NEWSポストセブン
選手会長としてリーグ優勝に導いた中野拓夢(時事通信フォト)
《3歳年上のインスタグラマー妻》阪神・中野拓夢の活躍支えた“姑直伝の芋煮”…日本シリーズに向けて深まる夫婦の絆
NEWSポストセブン
学校側は寮内で何が起こったか説明する様子は無かったという
《前寮長が生徒3人への傷害容疑で書類送検》「今日中に殺すからな」ゴルフの名門・沖学園に激震、被害生徒らがコメント「厳罰を受けてほしい」
パリで行われた記者会見(1996年、時事通信フォト)
《マイケル没後16年》「僕だけしか知らないマイケル・ジャクソン」あのキング・オブ・ポップと過ごした60分間を初告白!
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン
『東京2025世界陸上』でスペシャルアンバサダーを務める織田裕二
《テレビ関係者が熱視線》『世界陸上』再登板で変わる織田裕二、バラエティで見せる“嘘がないリアクション” 『踊る』続編も控え、再注目の存在に 
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《ベビーカーショットの初孫に初コメント》小室圭さんは「あなたにふさわしい人」…秋篠宮妃紀子さまが”木香薔薇”に隠した眞子さんへのメッセージ 圭さんは「あなたにふさわしい人」
NEWSポストセブン
試練を迎えた大谷翔平と真美子夫人 (写真/共同通信社)
《大谷翔平、結婚2年目の試練》信頼する代理人が提訴され強いショックを受けた真美子さん 育児に戸惑いチームの夫人会も不参加で孤独感 
女性セブン
海外から違法サプリメントを持ち込んだ疑いにかけられている新浪剛史氏(時事通信フォト)
《新浪剛史氏は潔白を主張》 “違法サプリ”送った「知人女性」の素性「国民的女優も通うマッサージ店を経営」「水素水コラムを40回近く連載」 警察は捜査を継続中
NEWSポストセブン