「国立西洋美術館の常設展などもともと写真を撮れる美術館はありましたが、ここ数年で多くの美術館が撮影可に切り替えています。理由の1つとしては、多くの人が気軽に撮影し、SNSに発信することができるようになったから。これが美術館にとっては大きな宣伝効果になりました。美術館はほかのエンタメと比べると敷居が高く思われ敬遠されがちでしたが、素敵な写真が撮れるとなれば話は別です。逆にほかの人と差別化を図れるのも魅力でしょう。

 また、美術館は絵を観る場所だけでなく、有名建築家が手掛けた建物自体や、オリジナリティーあふれるメニューが楽しめるカフェなど、多くの魅力を秘めた場所でもあります。絵や画家に関する難しい知識や歴史的背景は、興味を持ってから調べれば充分。ほかにはない展示環境(作品保護のため温湿度は一年中一定に保たれている)で、ゆったりとした時間を過ごすだけでも日常とは違う体験ができるはず」(中村氏)

※各美術館において、撮影可能なエリアや展示品が決められています。館内の案内に従い、必ず事前に確認してください。来館した内容を紹介する場合、SNSには撮影不可の作品やほかのお客様が写り込まないよう、充分ご留意ください。また、SNSでのトラブルが生じた際には、館と編集部では一切の責任を負いません。

【PROFILE】
小宮璃央(こみやりお)/2002年生まれ。福岡県出身。高一ミスターコン2018 グランプリ受賞。2020年のドラマ『魔進戦隊キラメイジャー』で、スーパー戦隊シリーズ歴代最年少での主演を務めた。

撮影/田中智久

※女性セブン2023年5月25日号

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