ライフ

医師が自ら実践する「7通りの漢方」 で夏バテ知らず 首の痛みも二日酔いにも効果か

自らの健康維持に「漢方」を取り入れている清水伸一医師

自らの健康維持に「漢方」を取り入れている清水伸一医師

 日本整形外科学会専門医の清水医師(清水整形外科クリニック院長)は、患者に提供する医療の選択肢を増やそうと、東洋医学を学ぶなかで出会った「漢方」を自らの健康維持にも取り入れている。清水医師が、実際に服用している漢方について説明する。

 * * *
 埼玉医科大などの勤務医を経て17年前にクリニックを開業しましたが、町医者なので風邪などの一般的な症状で来院される患者も多く、専門の整形外科以外の症状も診るようになりました。

 そのなかに原因不明の腹痛を訴える患者がいました。薬を処方しても効果がなく治療は難航、次第に西洋医学そのものに限界を感じるようになりました。そこで12年ほど前から東洋医学の勉強を始め、自分自身で漢方薬を試してみました。すると様々な症状に対する効果を実感し、安心して勧めるようになりました。

 私が飲んでいるのは、医療用の粉末です。基本的に漢方薬は吸収がいいとされる空腹時の食前に飲みますが、粉末は苦く食前に服用するとご飯がまずくなるので、食事を始める30分前に飲み、口の中の苦みが消えてから料理を楽しんでいます。

 実際に飲んでいる漢方薬の組み合わせは症状ごとに主に7通り。仕事柄、下を向いてカルテを書くことが多く、首がよく痛くなります。痛みが激しい時は消炎鎮痛剤を朝昼晩1日3回服用していましたが、一時的には効くものの、どうしても副作用で胃の不快感が出てしまう。

 そこで5年ほど前から漢方薬に切り替え、首が重いと感じたら葛根湯と通導散を朝晩1日2回、1袋ずつ飲むようにしたら、激しい痛みが出なくなりました。

翌日に酒が残らない

 漢方薬は膝の痛みにも有効です。私は7年ほど前にマラソンの練習中に膝の半月板を損傷し、膝に水が溜まって腫れました。水を抜く際の激痛に悩まされましたが、消炎鎮痛剤に加えて防已黄耆湯を1~2か月ほど朝晩1日2回、1袋飲んだら膝の腫れと痛みが引き、リハビリできるようになりました。

 梅雨から夏への季節の変わり目に冷房をかけたまま寝て、こむら返りが起きてふくらはぎがつることもよくありました。その際、芍薬甘草湯を1袋飲むとこむら返りを予防でき、朝までぐっすり寝られるようになりました。また、これから夏にかけては夏バテやクーラーで体調を崩しやすい時期ですが、補中益気湯を朝晩1日2回、1袋飲むと疲れにくく、夜もぐっすり眠れるようになります。ご飯もおいしく食べられるようになるので、この時期の体調管理にお勧めです。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン