体を守る検査一覧
異変に気がつくためには体の状況を定期的に記録する検査も必要だ。
「採血に加えて、年1回程度の心電図、胸部X線検査、腹部エコーを受けています。私は動悸がすることがあり、安全で簡単に行えて不整脈などをチェックできる心電図は強い味方です。胸部X線も、肺がんの早期発見には不向きですが、血管や骨がレントゲンで可視化されるため骨や血管の変形や骨粗しょう症、大動脈瘤などをおおまかに調べられる。
過去に脂肪肝や胆のうのポリープができたことがあるため、腹部エコーは年1回受けるようにしています。定期的に同じ検査を受けることも大切で、前回の結果に比べて明らかな変化があれば、精密検査につなげることができます」(谷本さん)
医療ジャーナリストの村上和巳さんは、自身の生活習慣を踏まえて検査メニューを決めている。
「私は過去にたばこを吸っていた時期があるし、お酒もたしなむから、食道がんのリスクが高い。そのため自治体で受けられるがん検診に加えて、毎年、胃の内視鏡検査を受けるようにしています。胃の内視鏡検査では食道もチェックしてもらえますが、念のために喫煙歴や飲酒の習慣を伝えて、『食道も念入りにお願いします』と伝えています」(村上さん)