「2つとも、勝負所でのビッグプレーです。ヤクルト戦は5対1の楽勝ムードから8回に追い上げられ、もしオスナの当たりが抜けていたら、同点あるいは逆転まで行っていたかもしれない。門脇のプレーがなければ、また『魔の8回』と言われるところでした。門脇はとにかく送球がいい。練習中のキャッチボールでは必ずと言っていいほど、相手の構えたところにボールが行く。プロなら当たり前と思うかもしれませんが、球がバラける選手はたくさんいる。この2つのプレーとも送球が良いから、ゲッツーにできた」
岡本はキャンプからレフトの練習をしていた
5月9日のDeNA戦からサード・門脇、ファースト・岡本の布陣になり、巨人は8勝2敗。守備の安定が投手陣を救っている。
「門脇自体はあまり打っていないですが、その10試合中7試合でチームは5点以上を取っており、打線は好調です。現状を考えれば、中田が復帰しても、サード・門脇のスタメンは変えたくない。
ただ、中田の打力とファーストの守備も捨て難い。そうしたことを踏まえて、岡本をレフトに回すという選択肢を考えてもいいかもしれない。サードへのこだわりはあるでしょうけど、WBCのためにレフトの練習もキャンプからしていましたし、チームのために献身的に働ける選手ですから、嫌とは言わないはず。それが岡本の魅力でもある」
岡本がレフトに回れば、打率3割3分3厘と好調の秋広はどうなるのか。
「レフト・岡本、センター・丸、ライト・秋広で良いのではないでしょうか。ブリンソンは打つには打ちますけど、走塁ミスを連発するし、守備も危なっかしい。だいいち、ボーンヘッドはチームの士気を下げます。ウォーカーも打力は捨て難いが、守備は上達していない。レフト・ウォーカー、センター・ブリンソンは12球団でも有数の不安な布陣です。