スポーツ

女子ゴルフ界の新星“岩井ツインズ”を育てた共働きの両親 普通の家庭の子供が世界を目指せる時代に

ともに切磋琢磨(左から姉・明愛、妹・千怜/時事通信フォト)

ともに切磋琢磨(左から姉・明愛、妹・千怜/時事通信フォト)

 次々と新たなヒロインが登場している女子ゴルフ界で、今注目を集めているのが「双子」の姉妹だ。5月14日の「RKB×三井松島レディス」最終日、プレーオフまでもつれた優勝争いは、姉・岩井明愛(あきえ・20)と妹・岩井千怜(ちさと・20)による史上初の「双子対決」となった。優勝したのは妹の千怜で、これでツアー通算3勝。明愛も今季初勝利を挙げており、昨年デビューしたばかりだが、すでにふたり合わせてツアー4勝となった。すでにツアーを牽引する存在に成長したが、気になるのは両親についてだ。ゴルフ誌担当記者が言う。

「試合会場には父の雄二さんと母の恵美子さんが応援に駆け付けますが、姉と妹のどちらの組について回るのかが悩みの種。自宅から通えるコースの場合は父と母がそれぞれのスタート時間に合わせて別の車で送迎、そのままラウンドに密着する。ただ、最終日だけは“スコアが心配なほう”について回るそうですよ」

 ゴルフの“心配事”と言えば、プロになる前に練習や用具などで多額の費用がかかるところだが、ふたりの両親はどうだったのか。ツアー関係者はこう明かす。

「父は公務員で母は看護師をされています。8歳から父の練習についていったことがきっかけで姉妹がゴルフを始めた。豊かということもなくごく普通の家庭ですが、夫婦共働きで週末以外は家庭にいる時間が少なかったそうです。ふたりは“できた子供”で、おねだりをしたことがなかったそうですが、小さい頃に唯一サンタクロースに願ったのはゴルフクラブだったそうです」

全米女子オープンの予選会に挑戦予定

 ふたりには、一緒にゴルフを始めた2歳年下の弟・光太がいる。現在は日本大学ゴルフ部に所属しているという。

「岩井家は3人でゴルフを始めたが、練習場で球を打つ代わりに日課にしていたのはランニングだったそうです。毎日5キロを走り、走ったあとは腕立て伏せ。姉と妹はともに負けず嫌いで、1回でも多く腕立て伏せをしたそうです。コースも練習場もあまり行かなかったようだが、3人とも運動神経は抜群だったと聞きます。埼玉県出身で、3人ともゴルフの名門校である埼玉栄高校に進学しました。弟が将来、もしプロになるようなことがあったらゴルフ界は盛り上がるでしょうね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン