フジコーズ(公式HPより)
年齢や性別、職業や立場などにとらわれず、個人の尊重が求められる世の中になりましたが、それはアナウンサーと女子大生タレントも同様ということ。制作サイドも単に制作費削減のためだけに起用しているわけではなく、「本人たちのよさを生かしてキャリアにつなげてもらおう」という親心のような意味合いもあるようです。
時代は確実に変わってきているのにネット上には、かつての習慣から反射的に批判してしまう人と一部メディアがいるのが現実。しかし、今やこの両者を「タレント気取り」と批判したり、制作サイドを「過去の栄光にすがりすぎ」と叩いたりする人こそが、「時代錯誤」なのかもしれません。
そのような声を挙げたところでフジテレビは起用をやめないでしょうし、本人たちも気にしすぎず、生き生きとした姿を見せようとするでしょう。1年後、フジテレビのアナウンサーとフジコーズの中に人気者が誕生していても驚きはないのです。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。