スポーツ

八角理事長「還暦土俵入り」の太刀持ち、露払いが歴代理事長に比べて圧倒的に格下になった真相

60歳を迎えた八角理事長(時事通信フォト)

60歳を迎えた八角理事長(時事通信フォト)

 6月22日に60歳の誕生日を迎えた相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)が、9月2日に東京・両国国技館で「還暦土俵入り」をすることが決まった。還暦土俵入りは、60歳を迎える元横綱が赤い綱を締めて「長寿祝い」として行なう土俵入りだが、従える太刀持ちと露払いの人選を巡って様々な見方が飛び交っている──。

 八角理事長の還暦土俵入りでは、元関脇・隠岐の海(現・君ヶ濱親方)と現役の北勝富士(最高位・関脇)という八角部屋の弟子2人が太刀持ちと露払いを務めることになっている。相撲担当記者が言う。

「太刀持ちと露払いは、部屋の弟子や後輩横綱が務めることが多い。直近では2021年10月に国技館で元横綱・旭富士の伊勢ヶ濱親方が還暦土俵入りを行ないましたが、太刀持ちに元横綱・日馬富士、露払いに元関脇・安美錦の安治川親方という2人の弟子を従え、不知火型の土俵入りを披露しました」

 八角理事長も部屋の弟子を従えての還暦土俵入りになるわけだが、「現役理事長なのに、なぜこの人選なのか……」(協会関係者)と訝しむ声も出ている。この協会関係者はこう続ける。

「現役理事長として還暦土俵入りを行なうのは今回の八角理事長で5人目。過去の理事長の還暦土俵入りでは、部屋や一門の枠を超えて協会の看板である横綱経験者が太刀持ちと露払いを務めてきた。第2代の出羽海理事長(元横綱・常ノ花)は元横綱・双葉山と当時の横綱・千代の山、第5代の春日野理事長(元横綱・栃錦)は元横綱・初代若乃花と元横綱・佐田の山、第6代の二子山理事長(元横綱・初代若乃花)は元横綱・隆の里と元横綱・二代目若乃花が務めています。

 直近の例となる2013年には第9代・第12代の北の湖理事長が、元横綱・千代の富士と元横綱・貴乃花という2人の大横綱を従えて還暦土俵入りをしています。2人は北の湖理事長の弟子ではないし、一門も違いますが、それが理事長の還暦土俵入りに相応しい格だったと考えられるでしょう。

 そうなると、本来なら八角理事長の還暦土俵入りの露払い、太刀持ちは元横綱の親方である大乃国(芝田山親方)、旭富士(伊勢ヶ濱親方)、武蔵丸(武蔵川親方)、白鵬(宮城野親方)、鶴竜(鶴竜親方)、稀勢の里(二所ノ関親方)あるいは現役の照ノ富士が務めるべきところでしょうが、弟子の2人が務めることに落ち着いた。結果としてこの人選に今の協会内の利害関係や来年2月に行なわれる理事選を巡る綱引きが投影されているように見えるため、関係者の間で話題となっているのです」

関連記事

トピックス

離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
2013年に音楽ユニット「girl next door」の千紗と結婚した結婚した北島康介
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
京都成章打線を相手にノーヒットノーランを達成した横浜・松坂大輔
【1998年夏の甲子園決勝】横浜・松坂大輔と投げ合った京都成章・古岡基紀 全試合完投の偉業でも「松坂は同じ星に生まれた投手とは思えなかった」
週刊ポスト
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志と浜田雅功
《松本人志が11月復帰へ》「ダウンタウンチャンネル(仮称)」配信日が決定 “今春スタート予定”が大幅に遅れた事情
NEWSポストセブン
“新庄采配”には戦略的な狙いがあるという
【実は頭脳派だった】日本ハム・新庄監督、日本球界の常識を覆す“完投主義”の戦略的な狙い 休ませながらの起用で今季は長期離脱者ゼロの実績も
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
「なぜ熊を殺した」「行くのが間違い」役場に抗議100件…地元猟友会は「人を襲うのは稀」も対策を求める《羅臼岳ヒグマ死亡事故》
NEWSポストセブン