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一進一退の阪神、取材現場での「異変」 スポーツ紙から「岡田語録」が消失、その裏で起きていた“激怒”騒ぎ

岡田彰布・監督の取材現場で“異変”があったという(時事通信フォト)

岡田彰布・監督の取材現場で“異変”があったという(時事通信フォト)

 今季は15年ぶりに岡田彰布氏が監督に復帰した阪神タイガース。5月には首位に立って16年ぶりの9連勝を記録するなどチームの好調が続いていたため、ここまで岡田氏が常に話題の中心となってきた。

 ところが、DeNAとの首位攻防戦(6月23~25日)で3連敗し、1か月以上にわたって守り続けていた首位の座を明け渡すと、これまでチームが勝っても負けても岡田氏の発言を詳細に報じていたスポーツ紙の紙面に、大きな変化が生じた。その裏では、「オフレコなし」がお決まりの岡田氏の取材現場での“異変”があったという。

 敵地・横浜で3連敗となった6月25日、いつもは試合後の取材に応じる岡田氏が、険しい表情で無言のまま球場を後にした。当然、翌日の在阪スポーツ紙にも岡田氏のコメントは載らなかったが、今季の戦いのなかでは異例のことだ。

 岡田氏が阪神監督に復帰した今季、関西のスポーツ紙では毎日の発言をまとめた「岡田語録」が人気を博している。『日刊スポーツ』は〈岡田監督語録はっきり言うて〉、『スポーツニッポン』は〈新岡田語録アレやコレや〉、『サンケイスポーツ』が〈岡田監督のまあ聞いていな〉、そして阪神の“機関紙”とも称される『デイリースポーツ』では〈岡田監督アレトーク〉と題して、岡田氏の談話を“連載化”している。スポーツ紙デスクが解説する。

「岡田監督は“メディアの前でしゃべったことはすべて書いていい”というスタンスで、その暗黙のルールのもとで囲み取材が行なわれている。実際にこれまで、“今のは書いたらアカンで”などと言われたことは一度もない。

 過去にそんな監督はおらず、オフレコがひとつもないからこそ、むしろ書く側も読者に誤解されないように慎重を期すなどの気配りが必要となる。ただ、岡田監督の飾らない発言を報じた記事は、阪神ファンのみならず、選手にも“監督の本音が聞ける”と好評です」

 岡田氏が勝敗にかかわらず取材に応じてきたからこそ“連載”が可能になっていたわけだが、DeNAとの首位攻防戦では初戦を落とすと今シーズン初めて試合後の囲み取材を拒否。各社は岡田氏の歩きながらの談話を掲載した。2戦目に敗れた後も囲み取材がなく、この日は怒りの矛先がマスコミに向けられたという。前出・スポーツ紙デスクが言う。

「前日に続いての試合後の歩きながらの取材で、記者から打撃陣の調子の悪さを問われると“『あのイベントの記事』から(チーム状態が)おかしくなった”と怒り始めたんです。

 記者が“以前は(不調の時は)凌いでいくしかないと言っていたが……”と水を向けられても、“イベントの記事や。イベント記事からおかしくなった”と繰り返し、記者が“明日は絶対に負けられない?”と聞くと、“勝負に絶対とか使うな!”と怒声を発し、報道陣は口ごもってしまった。そして、翌日も敗れて3タテを食らうと、ついに無言のまま球場を後にして、各社の紙面から岡田語録が消えたわけです」

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