(時事通信フォト)

新月9に出演する森七菜(時事通信フォト)

 テレビ番組の中でも配信に強いドラマは、民放各局にとって今後の経営を左右するキーコンテンツ。ネット広告、有料会員、海外配信などでの売上アップが期待され、だからこそ昨春から各局でドラマ枠が増え続けています。

 生方さんと『silent』の成功がその流れを力強く後押ししたことは間違いありません。今夏の作品で市東さんと若杉さんが評価を集められたら、各賞の大賞だけでなく佳作や優秀賞の受賞者も含めて新人脚本家の発掘・育成の流れはますます進んでいくでしょう。

 まずはフジテレビの看板枠・月9ドラマで市東さんがどんな脚本を見せてくれるのか。今年1月に『週刊フジテレビ批評』という番組で市東さんと共演する機会があり、離婚したばかりであることを明かしていました。そんな若いながらも貴重な人生経験を持つ市東さんが若者たちの恋愛をどう描くのか楽しみです。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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