そう話す前出の警視庁関係者によれば、妻と機動隊員のLINEを見たAさんは、2人の不倫関係を強く疑ったという。
「何しろ1日100件近いLINEを送り合っていたらしいですから。なかなか“過激”な文面もあったようです。Aさんが2人のLINEのやりとりを保存してBさんに突きつけると、観念して不倫関係を認めたそう。Aさんはこの隊員に慰謝料を請求し、100万円で決着した。これが2020年2月のことです」(同前)
しかし、W不倫はここからさらに泥沼化する。
同年4月、Aさんがコロナの濃厚接触者になると、Bさんと子供は実家に避難。以来、自宅に戻ることはなかった。
「翌月には家庭裁判所からAさん宛に離婚調停の知らせが郵送されてきたそうです。ただ、調停はAさんが拒否したことで不成立に終わった。その後、Aさんは改めて機動隊員と話をするため彼の自宅に乗り込んだのですが、恐怖を感じた相手は警察を呼び、Aさんが複数の所轄署員に取り押さえられる一幕もあったと聞いています」(所轄署員)
「疲れ果てました」
かくして2021年3月、離婚問題は調停から裁判へと舞台を移す。
「Bさんは夫のAさんの不倫やモラハラ行為で婚姻関係が破綻したとして300万円の慰謝料と長女の親権、養育費を要求。Aさんは逆に妻の不倫が原因だと追及し、真っ向から争いました」(同前)
判決はBさんの主張が認められ、Aさんには100万円の慰謝料と養育費の支払いが命じられた。