「日本では患者が少なくなっていた梅毒ですが、中国など大陸では感染者は多い。インバウンド客数が増えて以降、検査数も増えているというのは事実。風俗店の女性が外国人客から感染し、女性から日本人男性客に感染したとみるのが普通でしょう。九州の後、関西方面でもそういった店の関係者から外国人客から感染した、という話を複数聞いています。感染者が増えるに従って、こうした店を経由しない感染も多くなり、それこそ出会い系サイトやチャットアプリ利用で不特定多数に接触したことによる感染が今増えているのでしょう」(西岡さん)
もちろん、あくまでも「可能性」の話であるから、実際に調査をしてみなければわからない。しかしながら、こうした持論は発した瞬間に「外国人差別」だと指摘されることも少なくなく、感染拡大の原因を追及しづらい空気が存在するという。
「日本でお金を使ってくれる大切なお客さんであることは間違いないでしょうが、だからといって感染をほっといてよい訳がない。しかし、差別だと言われてしまえば、国もマスコミも動かない」(西岡さん)
ホテルが中国系企業に売却されてから変わった
関東某県にある古いホテル。近隣住民によるとコロナ休業していたらしく「この2~3年は廃墟のようだった」というが、つい最近になって業者が入れ代わり立ち代わり入ってきては「営業再開」に向けた準備をしているという。ホテルの営業再開は地元にも潤いをもたらすはずだが、住民の表情は一様に暗い。このホテルの運営実態について、地元市議が声を潜めて話す。
「元々日本人が経営していましたが、数年前に中国系企業売却されると、中国人観光客が何台もの観光バスに乗って、毎日やってくるようになったんです」(地元市議)
この場所、関東ではあるが主要な空港や有名観光地からは遠く、都心までは高速道路を使っても一時間強はかかり、利便性が高いとは言いがたい。しかし、それでも外国人観光客がどっと押し寄せれば、地元の飲食店など、それなりに潤うのではないか。筆者の問いかけに、市議は首を振る。
「ホテルもバスもすべて中国人の経営で、観光客がホテルから出てくることはほとんどなく、食事もホテルで済ませる。客はホテル内で、接待のために派遣されてくる日本人女性を待ちわびているからです。それが日本観光の大きな目的で、中国人が乗ったバスが到着すると、その後、日本人女性を乗せたマイクロバスや乗用車、タクシーがやってくる。住民は不安がっているが、明らかな犯罪行為ではないので傍観するしかない」(地元市議)