ライフ

月額9800円の「旅のサブスク」約2000軒のホテルを利用可能 “これまで旅行をしてこなかった人”にも人気

2022年、ハフでもっとも宿泊が多かったのがテンション上がる「街ナカ」ホテルの『OMO3 東京赤坂 by 星野リゾート』

2022年、ハフでもっとも宿泊が多かったのがテンション上がる「街ナカ」ホテルの『OMO3 東京赤坂 by 星野リゾート』

 さまざまな「サブスクリプションサービス」が登場しているなか、「旅のサブスク」が話題だという。「旅のサブスク」とはいったいどんなものか? 同システムを提供する予約サイト『HafH(以下ハフ)』に話を聞いた。

「毎月定額料金(スタンダードは9800円)をお支払いいただくと、ハフ内で使えるコイン(300コイン)が付与されます。そのコインを使って、国内外約2000軒のホテルの中から、お好みの施設に宿泊できるサービスです」(ハフの広報・澤木さん)

 施設は、ランクにより1泊50〜数千コインまであり、300コインで泊まる場合、50コインの施設なら6泊、100コインの施設なら3泊できるという仕組みだ。

「一番人気の『OMO3 東京赤坂(おもすりー) by 星野リゾート』の通常料金は、1泊1室あたり1万8000円〜(食事なし)ですが、ハフなら250コイン(約8200円)〜で宿泊可能。休前日も平日もコイン数は同じなので、『週末に泊まりたいのに高い』という障壁からも解放されます。

 コインの有効期限はないので、マイルのように積み立てていくこともできます」(澤木さん・以下同)

 いわば“旅行貯金”。予約時にはすでに料金が支払われているので、何となくトクした気分にもなる。

 登録者は30代が多いが、40代以上も増加の傾向にあり、中高年こそ使用のメリットがあるという。

「予約までのステップがシンプルで、サイト予約が苦手なかたでもわかりやすい点です。

 ほかの予約サイトでは、1つのホテルだけでも多くの部屋タイプやプランがあり、さらに朝食の有無など、選択肢が多すぎるのが難点ですが、ハフでは、部屋タイプを絞り、基本的に素泊まり(一部例外あり)にすることで、数クリックで予約完了まで進むことができます」

こちらは、温泉部門でもっとも人気が高かった『ONSEN RYOKAN 由縁 札幌』。札幌の中心で温泉も楽しめるという贅沢。©ナカサアンドパートナーズ

こちらは、温泉部門でもっとも人気が高かった『ONSEN RYOKAN 由縁 札幌』。札幌の中心で温泉も楽しめるという贅沢。(C)ナカサアンドパートナーズ

 遠方への旅だけでなく、ステイケーション(近場のホテルで休暇を過ごす)、子供を夫に預けてリフレッシュする“ポジティブ家出”など、暮らしの延長として利用する人も多い。意外にも、これまで旅行をしてこなかった人たちが、ハフのサービスを使い始めているという。

「運動不足でジムに入会するような感覚で、在宅ワーク等で『家に閉じこもっている習慣を変えたい』と、登録されるかたもいらっしゃいます。そこから、旅の楽しさに目覚めていただきたいですね」

 今年から海外ホテルの施設の開拓にも力を入れているという。「旅行を習慣にしたい」と思う人には、魅力的な選択だ。

オアフ島最大のプールを有する「ヒルトン ハワイアンビレッジ ワイキキ ビーチリゾート」は1泊2500コイン〜。
©Hilton Hawaiian Village Waikiki Beach Resort

オアフ島最大のプールを有する「ヒルトン ハワイアンビレッジ ワイキキ ビーチリゾート」は1泊2500コイン〜。 (C)Hilton Hawaiian Village Waikiki Beach Resort

【HafHサービスの概要】
2019年に始まった宿泊予約のサブスクサービス。現在の登録者数は約6万人。プランは、スタンダードプラン9800円(毎月300コイン付与)と、お試しのベーシックプラン2980円(80コイン付与)がある。1名予約がベースだが、2名以上で宿泊できる部屋もあり、非会員も泊まることができる。また、清潔性や快適性、Wi-Fi環境など、「ハフクオリティ」と呼ばれる基準をクリアした施設のみが登録されており、部屋選びの信頼性も高い。5月より、JAL国内線航空券の購入が可能となった。

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2023年7月27日号

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)
《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”
NEWSポストセブン
9月6日に成年式を迎え、成年皇族としての公務を本格的に開始した秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
スマッシュ「球速200キロ超え」も!? 悠仁さまと同じバドミントンサークルの学生が「球が速くなっていて驚いた」と証言
週刊ポスト
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン