芸能

安倍晋三元首相の親戚として政治家を志した31歳・港区議会議員がいま明かす「私が尊敬する安倍さんを卒業した理由」

増上寺で手を合わせる斎木陽平氏

増上寺で手を合わせる斎木陽平氏

 安倍晋三元首相が銃撃され、死亡してから1年がたった。世間を揺るがし、多くの人に衝撃を与えた事件だったが、「親族」にとってその影響の大きさは計り知れない。安倍元首相の遠縁にあたる一人の若者もまた、事件に深く傷ついていた。彼は安倍氏との家族ぐるみの付き合いを経て自らも政界を志していた。現在は東京都の港区議会議員として活動する若者のこれまでの葛藤をジャーナリスト・相澤冬樹氏がレポートする。 

  * * * 

安倍氏に憧れて政治の道を志すが…… 

 安倍氏が最期に遺した言葉をご存じだろうか? 昨年78日、安倍氏は参院選の応援演説のため奈良市に来ていた。自民党の候補について、「彼は、できない理由を考えるのではなく」と語り出したところで、最初の銃声が響く。安倍氏は言葉を切って背後を振り向いた。その瞬間、2発目の銃声が……。安倍氏はその場に崩れ落ち、二度と意識が戻ることはなかった。だから、「できない理由を考えるのではなく」が、安倍氏の“最期の言葉”になった。 

 そのことを私に教えてくれたのは、安倍氏と深い縁がある人物だった。斎木陽平さん(31)。安倍元首相とは遠縁の親戚にあたり、父親は安倍氏の選挙区(山口4区)で病院を経営している。祖父は選挙区の一部、長門地区の後援会長だった。文字通り家族総出で応援してきた政治家であり、そんな安倍氏の活躍を斎木さんは誇らしく思っていた。 

 自宅に安倍氏が食事に訪れた時、高校生だった斎木さんは憲法改正について問うたことがある。すると安倍氏は自主憲法制定の必要性について持論を述べたという。社会のあり方を真剣に考える姿を間近に見て、自らも政治の道を志すようになった。大学のAO入試では、これからの日本に必要な政策について研究し論文にまとめた。その際、「日本の将来のためには少子化対策が欠かせない」と考え、子育て支援を最重要施策と位置付けるようになった。 

 同じ頃、斎木さんは自分が同性愛者であることを自覚するようになる。そのことに長いこと悩み苦しんだ末に、「誰もが自分の個性を差別されることなく幸せに暮らせる世の中」をめざそうと考えるに至った。以降、LGBT(性的少数者)をはじめとする多様性政策についても彼が目指す政治の柱となる。 

 こうなると、同性婚について「極めて慎重な検討が必要だ」といった発言のあった安倍首相の考えと、斎木さんの構想とは相いれない部分が出てくる。安倍氏は首相在任中も、斎木さんが主催する高校生未来会議に駆け付けるなど気遣いを見せてくれたが、斎木さんは安倍氏の多様性政策に関する考えに疑問を抱き始める。学生時代に立ち上げたAO入試専門の塾が経営好調で、経済的な基盤も固まってきた。自ら政界に打って出ることを模索する中で、2021年には安倍氏の選挙区、山口4区で衆院選に立候補しようかという話もあった。それは断念したものの、政治への思いは諦めきれず、自ら「こどもの党」を設立。去年夏の参院選に東京選挙区から立候補した。

関連記事

トピックス

中居の近影をキャッチ(2025年12月下旬)
《ゴルフ用ウェアで変装して百貨店に…》中居正広、外出頻度が増えている 表舞台では“盟友たち”が続々言及する理由
NEWSポストセブン
16年ぶりに写真集を出す皆藤愛子さん
16年ぶり写真集発売の皆藤愛子 「少し恥ずかしくなるくらいの素の姿や表情も、思い切って収めていただいています」
週刊ポスト
サッカー日本代表・森保一監督
サッカー日本代表・森保一監督 優勝を目標に掲げるW杯への意気込み「“日本人ならできる”という姿勢を示し、勇気や自信を届けたい」 
女性セブン
トランプ大統領と、金正恩氏(AFP=時事)
トランプ大統領は金正恩氏を「マドゥロ方式」で拘束できるのか──荒唐無稽と笑えなくなった国際政治の危険な“初夢”
NEWSポストセブン
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
《へそ出しタトゥー美女の変わり果てた姿》中国インフルエンサー(20)がカンボジアの路上で発見、現地メディアに父親が答えた“娘と最後に連絡した日”【髪はボサボサ、うつろな表情】
NEWSポストセブン
プロ棋士の先崎学九段(左)と日本推理作家協会の将棋同好会代表を務める小説家の葉真中顕氏
【2026年の将棋界を展望】崩れ始めた「藤井聡太一強」時代、群雄割拠を抜け出すのは誰か? 伊藤匠二冠だけじゃないライバルたち、羽生世代の逆襲はあるか【先崎学氏×葉真中顕氏対談】
週刊ポスト
米国によってニコラス・マドゥロ大統領が拘束された(時事通信フォト)
《大統領拘束を歓迎するベネズエラ国民の本音》「男女ともに裸にし、数日間眠らせず、窒息を繰り返させる…」国連に報告されていた“あまりに酷い拷問のリアル”
NEWSポストセブン
運転席に座る中居(2025年12月下旬)
《三歩下がって寄り添う高級ジーンズ美女》中居正広を今もダンサー恋人が支える事情「この人となら不幸になってもいい…」過去に明かしていた結婚観との一致
NEWSポストセブン
一般参賀にお姿を見せた上皇さまと美智子さま(時事通信フォト)
《新年を寿ぐホワイトドレス》「一般参賀に参加いただく必要があるのか?」美智子さま“お手振りなし異変”報道で波紋…上皇ご夫妻が行事に込める「内に秘められた心の部分」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン