国内

【ススキノ殺人】被害者は夜の街で複数の店から“出入り禁止”になっていた 容疑者との間で深刻なトラブルか

容疑者

小学校時代の田村瑠奈容疑者(左)、修容疑者(写真は本人Facebookより)

 夜になるとネオンが燦然と輝く、北海道札幌市中央区の歓楽街ススキノ。その一角にあるコンクリート打ちっぱなしの7階建てのラブホテルが、7月24日の昼前にひっそりと営業を再開した。ただし、事件現場となった2階を除いて──。

 奇しくもその日、北海道警は職業不詳の田村瑠奈容疑者(29才)、瑠奈容疑者の父親で、精神科医の田村修容疑者(59才)、翌25日に瑠奈容疑者の母親で、パート従業員の田村浩子容疑者(60才)を、それぞれ死体損壊・領得・遺棄容疑で逮捕した。

「3人は共謀して、7月1日深夜から2日未明にかけて、被害者の浦仁志さん(享年62)をラブホテルの一室で殺害したのち、遺体の頭部を切断して自宅に持ち去った疑いがもたれています。

 瑠奈容疑者は修容疑者とともに、札幌市内の『ドン・キホーテ』でノコギリやスーツケース、手錠、脱毛クリームを事前に購入した。そして、修容疑者の運転でラブホテルに向かい、23時頃、女装姿の浦さんと合流しました。深夜2時頃、浦さんの頭部が入ったとみられるスーツケースを持ち、ホテルから出る瑠奈容疑者が確認されている。帰りも修容疑者が車に乗せたようです」(地元紙記者)

 殺害から頭部切断まで、凶行にかけたのはわずか3時間。

「修容疑者は札幌市内の病院で精神科科長を務めていました。計画段階から深く犯行にかかわり、娘に遺体切断などの“指導”をした可能性がある。頭部は田村一家が暮らす自宅に保管されていました。一家の浦さんに対する強烈な怨恨が見え隠れします」(社会部記者)

 自宅は事件現場から車で30分ほどの場所にある。3階建てで、グレーを基調とした立派な邸宅だ。田村一家の様子を知る近隣住民の話。

「娘さんは小学校の頃から不登校気味でした。近所の人もほとんど彼女のことを知らないんじゃないかな。お父さんは柔和なかたですが、最近は玄関先や車の中でひとりでご飯を食べていたり、変なところも……。お母さんは近所では“押しが強くてトラブルを起こしがちな人”と知られていました」

 瑠奈容疑者の知人は、彼女の“危うさ”を垣間見たことがあったという。

「瑠奈は精神的に不安定で、定職につかず、病院や自治体のサポートを受けていたようです。お父さんが医者なので生活には全然困らないのに、出会い系アプリで初対面の男性とホテルで会うなどしていた時期もありました」(瑠奈容疑者の知人)

 捜査本部によると、瑠奈容疑者と浦さんは以前より面識があったという。

「メーカー勤務の浦さんは昼間は仕事に実直な人柄で通っていましたが、夜になると違う顔を持っていた。女装をして、ススキノのクラブやディスコ、ハプニングバーや風俗店などに通っていました。女装はしていたものの、性的対象はあくまで女性でした。

 夜のお店では、女装とオネエ口調で女の子にしつこく迫るといった迷惑行為が頻繁にあり、いくつかのハプニングバーや風俗店で『出入り禁止』になっていたのも事実です。瑠奈容疑者ともその種の深刻なトラブルを抱えていたのかもしれません」(風俗店関係者)

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン