年々イベント色も強くなる成人式(時事通信フォト)

「着物警察」に苦しめられる人もいる(写真はイメージ=時事通信フォト)

【6番ショート、固定観念押し付けおばさん】
「女性とは~」「母親とは~」「子育てとは~」といったことに関して、若い頃に刷り込まれた時代錯誤な固定観念を疑おうとせず、しかも娘や嫁に強引に押しつけてきます。「三歳児神話」や「母乳神話」など、神話の類も大好き。否定されると激昂するのも特徴です。

【7番セカンド、伝統やマナー大好きおばさん】
 いわゆる「着物警察」と呼ばれるおばさんたちが、この代表選手です。細かくうるさくチェックするのは、親切心や思いやりではなく、「正しいお作法」を知っている自分を誇りたいから。自己満足を得るためなら、相手に悲しい思いをさせるぐらい屁の河童です。

【8番ライト、怖い世の中よねーおばさん】
 スキあらば「怖い世の中になったわよねー」と言いたがります。じつは昔のほうが凶悪事件も多くてよっぽど物騒だったという事実は、まったく関係ありません。異常気象のニュースを見て「地球(日本)はどうなっちゃったのかしら」と嘆くのも大好きです。

【9番キャッチャー、もうおばさんだからおばさん】
 おばさん扱いを警戒しているのか、2歩も3歩も先回りして「もうおばさんだから」と先手を打ってきます。そう言われたら周囲は「ぜんぜんそんなことないですよ」と否定せざるを得ません。もし「そうですよね」と同意したら、恐ろしい展開になるでしょう。

【ピッチャー、フェミニズム用語おばさん】
 そういう話じゃない場面でも、針の穴を通すコントロールの良さで「マンスプレイニング」とか「ミソジニー」とか「マチズモ」とか「家父長制」といった“フェミニズム用語”を投げ込んで、相手を断罪したり罵倒したりします。得意気に投げ込んできますが、当人がイメージするほど、説得力が増すわけでも賢そうに見えるわけでもありません。

 前回の「困ったおじさん」では、「9番ピッチャー」と「指名打者」の両方がいるという失態をしでかしてしまいました。申し訳ありません。今度は大丈夫です。

 それはさておき、とくに一定の年齢以上の女性のみなさまにおかれましては、思い当たる節はありますでしょうか。もしあれば、気をつけるなり開き直るなりしてください。内容以前に「おばさん」という単語に過剰反応して腹を立てるという短絡的な方はいませんよね。私は、世のおばさんの知性と懐の深さを信じています。

 おじさんの一員である私としましては、これからもおばさんのみなさんと手に手を取り合って、仲良く元気に楽しく生きて行けたらと願っております。言えば言うほど逆効果な気もしますが、どうかよろしくお願いいたします。

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