この日、本誌『週刊ポスト』のグラビア撮影に臨んだ小芝風花は、アイデアを出しながら様々なポーズをカメラに見せた。
「作品を重ねるごとに、見せ方への意識が高まっているんです。共演の皆さんからも学び、その役らしさをより深く伝えられるような見せ方を工夫しています」
ヒロインを務める『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)で小芝は、新卒で入った会社をパワハラで辞め、働く自信と希望を失った求職者を演じている。
「人目を気にする役として万人受けする、模範解答のような服装はどうですかと相談しました。私も役柄同様、反応を気にして自分の意見が言えない性格だったんです。やっと、お芝居以外でもキャラクター作りに加われるようになりました」
弱点に向き合い、もがきながら己の道を探究する役柄に共感すると語った。小芝自身も投影されたヒロインがどう再生し、人生を輝かせるのか、見守りたい。
【プロフィール】
小芝風花(こしば・ふうか)/1997年生まれ、大阪府出身。2012年に女優デビュー。2014年にブルーリボン賞新人賞受賞。女優業の他、CMやバラエティなど幅広く活躍。放送中のドラマ『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)でヒロイン・未谷千晴を演じている。2024年2月に主演映画『レディ加賀』の公開を控える。
撮影/LUCKMAN 取材・文/渡部美也
※週刊ポスト2023年8月11日号