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【大谷翔平“聖地巡礼の旅”岩手編】カレー、ラーメン、バッティングセンター…二刀流のルーツを辿る

しっぽ

『しっぽ』の国産和牛のスープカレー

 いまや世界のスーパースターとなった大谷翔平選手。誰からも愛される理由は野球の実力はもちろん、その人柄だと彼のルーツを知る人々は口を揃えて言う。出生の地・岩手に、その人柄を形成した秘密があった。「心」と「身体」を作った聖地をたどる、あなたも行ける“大谷翔平旅”──。

■スープカレーハウス しっぽ 花巻本店

オーナー・佐藤睦美さん

オーナー・佐藤睦美さん

「息子と年が近いこともあってまさに親心。大谷くんはもちろん、店に来てくれる高校生みんなに、たくさん食べて栄養をつけてほしいって気持ちで作っています」

 そう話すオーナーの佐藤睦美さんは、大谷選手が花巻東高校時代に来店したときのことを次のように振り返る。

「野球部の同級生と5人で来てくれました。みんな身体が大きいんですが、とても優しい雰囲気だったのを覚えています。混んでいたのでちょっとお待たせしちゃったけれど、大谷くんは“大丈夫です”って、丁寧に答えてくれました」

店内に飾られた大谷選手と佐藤さんの2ショット

店内に飾られた大谷選手と佐藤さんの2ショット

 それから、野球部のタオルを、ツテをたどって手に入れるほど熱心なファンになった佐藤さん。「こんなにビッグになるなら、もっと仲良くなっておけばよかった…(笑い)」と悔しがっていた。

 大谷選手が食べたのは、県内産の食材などを使用した「国産和牛のスープカレー(40倍)+グリルドチキン+玉子トッピング ライス大」(2055円)。40辛は通常の辛口レベルだが、大谷選手は「辛くてむせていました」(佐藤さん)。グリルドチキンは限定10食なので、食べたいかたは要予約。

ウッディーな落ち着いた雰囲気の店内。大谷選手をカウンター(写真左)に案内したそう

ウッディーな落ち着いた雰囲気の店内。大谷選手をカウンター(写真左)に案内したそう

『スープカレーハウス しっぽ 花巻本店』
住所:岩手県花巻市一日市6-1
営業時間:11〜19時、第3土曜〜17時
定休日:月曜

■マルカンビル大食堂

まさに“昭和レトロ”な店内! ソファや箸立てなどの備品は、メンテナンスを繰り返しながら当時のままを保っているそう

まさに“昭和レトロ”な店内! ソファや箸立てなどの備品は、メンテナンスを繰り返しながら当時のままを保っているそう

 老若男女を問わず地元民に愛される食堂では、大谷選手ゆかりのメニューを再現。

「花巻東の生徒さんはじめ、壮行会や打ち上げによく使われています。学生さんには『ナポリかつ』が大人気。大谷選手は普段『チョコクレープ』を頼んでいましたが、試合に勝った日はご褒美として『チョコバナナクレープ』にグレードアップしていたそうです」(運営を行う上町家守舎の総務部・村本宣明さん)

『チョコバナナクレープ』

「チョコバナナクレープ」と「ナポリかつ」

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