国内

「頂いた3億円はすべてホストに使った」パパ活詐欺マニュアルで逮捕された25歳“頂き女子”が明かしていた半生

詐欺幇助罪で逮捕された渡辺容疑者(本人YouTubeより、画像は一部加工しています)

詐欺幇助罪で逮捕された渡辺容疑者(本人YouTubeより、画像は一部加工しています)

「パパ活」をする女性に、巧妙に嘘をついて金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを販売したとして、住所不定、自称店員の渡辺真衣容疑者(25)が詐欺幇助の疑いで逮捕された。渡辺容疑者はTwitter(現X)で「頂き女子りりちゃん」として若い女性から人気を集めていて、今回の逮捕でSNSは騒然となった。

「この『頂き女子』という言葉はSNSでは有名ですが、このフレーズを生み出したのが渡辺容疑者です。やっていることはパパ活と似ているのですが、彼女の場合は肉体関係もなく、『おぢ』と呼ぶターゲット男性から1度に数十万から数百万円、ときには数千万円をもらっていることが大きな特徴でした。

 渡辺容疑者は、この“頂き方”を記したマニュアル『頂き女子の参考書~お金を頂くための設定と極秘会話法~』を2万円前後で販売していた。2年前、人気配信者コレコレの動画に出演した際、これまでに『おぢ』からもらった金額は3億円にものぼっていて、2000人以上にこのマニュアルを販売していたと語っている。いかに彼女がSNSで関心を集めるユーザーだったかがわかります」(ネットライター)

 渡辺容疑者は逮捕直前までTwitterでプライベートを明け透けに語っていた。『おぢ』から数百万円もらい、毎日のように歌舞伎町のホストに使う。1度の会計で2763万円を使った会計の写真を公開したときは数万いいねされ話題になった。その一方で、向精神薬や睡眠薬などをオーバードーズしたり、自傷行為の写真を掲載するなど不安定な精神面も覗かせていた。その渡辺容疑者と逮捕直前まで交流を続けていたのが作家・漫画原作者の草下シンヤ氏だ。(以下カッコ内は草下氏)

「今年5月に共通の知人を通して、りりちゃんを紹介してもらいました。歌舞伎町の喫茶店で会った彼女は、『いつまでもこんなことは続けていられないし、犯罪になってしまうかもしれない行為ならやめたい』と話していました。詐欺事件というものは成立要件が複雑なところもあり、りりちゃん自身も頂き行為が詐欺にあたるかどうかということはよくわかっていないようでした。私は今後逮捕される可能性があることを伝えた上で犯罪行為をなくしていく手伝いができるならば協力したいと思ってアドバイスをするようになりました。会ったときの第一印象は『ふわふわしていて危なっかしいが、頭は悪くない』という感じでしたが、それよりも社会やルールなどをまったく知らず、教えてくれる大人や友人がいなかったという生育環境のほうが気になりました」

 渡辺容疑者は草下氏に自身の生い立ちをこう語っていたという。

「家庭が複雑な環境で、家に居場所がなかったようです。また、小学校の頃は重度の皮膚炎に悩まされ、手足に包帯を巻いている状態も長かったようです。クラスでも孤立して保健室や学校近くの田んぼにずっと座っていたとのことでした。田んぼで何をしていたのかと聞くと『痛みと孤独に耐えていた』という答えでした。その後、中学に上がると症状も緩和され、家出を繰り返し、ネットを通じて知り合った男性の家に泊めてもらっていたと。家族や友人とまともにコミュニケーションをしてこなかったため、求められれば身体を差し出すという生活をしていたようです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト