ライフ

【58歳から元気になる方法】「通販で無駄な買い物をする80代の親」を止められるのか 和田秀樹医師の助言

たまに実家に帰ると、老親が利用した通販のダンボールが山積みのことも…(イメージ)

たまに実家に帰ると、老親が利用した通販のダンボールが山積みのことも…(イメージ)

『80歳の壁』など数々のベストセラーを生み出す和田秀樹医師が、「58歳から元気になる方法」をテーマに、50代から60代の現役世代の悩みに答える。必要もないのに通販で買い物を続ける80代の親を止める方法はあるのか──。

 * * *

「買ったことを忘れている」?

 80代を過ぎた親御さんが通販で無駄な買い物をして、止められずに困っているという話は、まず、その買い物が「認知症による物忘れが原因かどうか」がポイントです。

 購入から1週間以内でかつ未使用など、通販業者が定めた条件の範囲内なら返品できますが、問題は、頻繁に親の元を訪ねることができずに返品の条件を超えてしまった場合です。たとえ認知症の影響があるにしても、この場合は返品は不可能です。

 しかし、それでも予防する手段はあります。認知症の親について「成年後見制度」を利用するのです。成年後見制度のうち、「法定後見制度」には補助、保佐、後見の段階があり、そのうちの「補助」は手続き・契約などの一部を本人だけですることが難しい場合などに利用できます。

 具体的には、本人が補助人の候補者を選んで家庭裁判所に申し立て、審理を経て選任されるという流れ。子供が補助人になることもできます。この制度の利用が開始されると、通販での商品購入などの商行為は、本人に加えて補助人の印鑑などがない限り、成立しません。

 つまり、成年後見制度を利用していれば、業者に説明の上、本人だけで契約した商取引などは無効にすることができ、返品、返金をしてもらえる場合があります。

 

関連キーワード

関連記事

トピックス

ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン