X(ツイッター)の本部機能を置く建物に映し出された新ロゴマーク「X」=アメリカ・カリフォルニア州[イーロン・マスク氏のツイッターより](時事通信フォト)

X(ツイッター)の本部機能を置く建物に映し出された新ロゴマーク「X」=アメリカ・カリフォルニア州[イーロン・マスク氏のツイッターより](時事通信フォト)

Xの代わりでなく別のSNSとして残る

 筆者もThreadsは使ってみたが、特に初期はフォローしていない人の投稿ばかり並び、情報収集がしやすいというTwitterの一番の良さがまったく感じられなかった。その後、フォローしている人の投稿だけを見ることはできるようになったものの、新規投稿自体が減っており、得たい情報は相変わらずTwitterで投稿されており、Twitterの代わりにはならないと感じた。

 そもそもSNSは別のSNSへの移行コストが大きい。新たにフォローし直しフォローされる必要があるためだ。しかもユーザーが一斉にXからThreadsに移行するわけではないので、「Twitter(現X)が残っていてフォロワーたちが残っているなら残る」となってしまうのだ。

 イーロン・マスク氏は7月、Xの広告収入が最大50%減少したと明かしており、赤字が続いている。しかし、これだけのトラブルや機能変更などがあったにも関わらず、相変わらずXは利用され続けている。情報収集や発信のためにはやはりXであり、現状は他のサービスでは代替できないのだ。実はThreadsは、プライバシー面での問題からEUでは制限を受け利用できない状態が続いており、その意味でもTwitterからの完全移行は難しいのもある。

 ただしThreadsが使われなくなるわけではないだろう。現状はとりあえず登録しただけのユーザーが使わなくなっただけであり、利用しているユーザーは十分多い。Threadsは「Xの代わり」ではなく、別のSNSとして利用されていくと考えられるだろう。

 Twitterは情報発信、情報収集のためのリアルタイム性の高いツールとして現状のまま使われていきそうだ。ネットユーザーに好まれるのもこちらだろう。一方Threadsは、現状、ゆるいつぶやきをする場となっている。日々の出来事や考えたことなど、情報ベースではなく、Instagramの文字版のような、感覚や感情ベースでのコミュニケーションが中心となるのではないだろうか。

 XとThreadsの戦いはどちらかが勝つというものではなく、どちらも利用されるという結果になりそうだ。ただしどちらも次々と新しい機能が追加されて変化し続けているので、気になる方はぜひ登録して利用してみてはいかがだろうか。

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