芸能

【救世主になるか】中居正広、退所後も事務所スタッフと連携 ジャニーズの後輩たちに示す“生きる道”

中居正広

中居正広が後輩たちに“道”を示す

 リズミカルな足さばきに、軽やかなターン。スターのオーラを振りまく“ニッポンを変えるスゴイ男”として、中居正広(51才)がソフトバンクの新テレビCMに降臨した。ド派手な衣装とキレキレのダンス、劇団ひとり(46才)との共演は、放送初日の9月14日から話題沸騰。約4年ぶりとなるテレビCMへ“凱旋”を飾った。

 9月17日には、8月末にジャニーズ事務所を退所したばかりの元Kis-My-Ft2・北山宏光(38才)が、滝沢秀明が設立した会社「TOBE」への所属を生配信で報告。このとき北山が着ていた濃紺の特注スーツは、前日に中居からプレゼントされたものだったことを明かした。

「以前にも増して各所で存在感を示している中居さんですが、ジャニー喜多川氏による性加害問題については“スルー”で、これには批判の声も聞こえてきています。

 あれだけ力の入った新CMなのに、会見が行われなかったのも、この問題について質問されるのを避けたかったという事情があるのかもしれません」(広告代理店関係者)

 ジャニーズ事務所が会見で、創業者の故・ジャニー喜多川氏による性加害の事実を認めたのは、9月7日のことだった。その後、現在(9月19日)に至るまで中居はこの件に関して言及していない。

 中居といえば、過去にも“沈黙”が世間の注目を集めたことがある。2019年7月9日にジャニー氏が死去した際だ。

 亡くなったことが報じられると、当時事務所に所属していた多くのタレントが立て続けに追悼コメントを発表した。木村拓哉(50才)や、嵐、TOKIOらはもちろん、ベテラン格の近藤真彦(59才)からジャニーズJr.に至るまでが故人への思いをさまざまに口にしたが、中居がそこに加わることはなかった。

「ジャニーさんが緊急搬送されたとき、長い間病室でつきそっていたのが中居さんでしたから、『失意が大きく、言葉が見つからないのでは』と精神状態を心配する人もいました」(テレビ局関係者)

 その中居が公の場で初めてジャニー氏への思いを言葉にしたのは、訃報から数日後の『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)でのことだった。

 中居の胸の内には、ジャニー氏への感謝の思いが詰め込まれていた。

「放送では、いまとなっては人気MCに成長した中居さんのトークスキルを最初に見抜いたのは、ジャニーさんであったこと、2人が交わした最後の言葉は病室で、『バイバイ、また来るね?』というものだったことも明かされました。中居さんにとって、SMAPの生みの親であるジャニーさんは、授けるものを授け、磨くべき才能は磨かせてくれた恩人だったのです」(芸能関係者)

 そうした思いはジャニー氏亡き後の中居の行動にも表れている。

 中居は2022年2月、個人事務所である「のんびりなかい」の設立記者会見に臨んだ。MCも本人が務める“二刀流”で会見を進め、ジャニーズ事務所を円満退所したことなどを丁寧に説明し、会見の終わりには、ジャニー氏の遺骨をポケットからひょいと取り出してみせた。

「滝沢秀明さんを通じて分けてもらったと説明し、独立しても感謝の気持ちは変わらないのだと、ジャニーさん愛を示したのです」(前出・テレビ局関係者)

 その後も、6月の「父の日」に合わせ、和歌山県北部の高野山にあるジャニー氏の墓を訪れるなど、深い愛を忘れずにいる中居。ジャニー氏を恩人であり、父としても慕ってきた中居だけに、彼の性加害問題については複雑な思いを抱いているのだろう。

「悲しい気持ちや、やりきれない怒りを誰より強く持っているはずです。“番組でキャスターを名乗っているのなら話すべき”という声があるのもわかりますが、中居さんにとってはそう簡単に言葉にできる話じゃないのです。

 それに彼の言動は、“後輩たちの今後”にも深くかかわってくるかもしれませんので、より慎重になるのも無理はありません」(前出・芸能関係者)

 ジャニー氏の死後、ジャニーズ事務所を退所したタレントは少なくない。そのOBの中で、現役のジャニーズのタレントと共演を重ねているのは中居だけだ。

「8月には、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で、坂本昌行さん(52才)、長野博さん(50才)、井ノ原快彦さん(47才)ら20th Century(トニセン)と共演。お酒を交えつつリラックスした雰囲気で、トークを繰り広げ、話題を呼びました。このときは自らTOBEへの所属を発表して間もない三宅健さん(44才)を話題にしていましたが、これができるのは中居さんだから。独自の立ち位置を印象づけました」(前出・芸能関係者)

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン