パブピアで不正が指摘された論文には、約80人の大阪大関係者が著者として名を連ねていることが確認できた。坂田教授は質問状に対して、大阪大広報課を通じて次のように回答した。
「(パブピアで疑惑が指摘されている)事実は存じ上げており、指摘された内容については責任著者および私を含めた共著者の間で内容を検討することになります」
実験画像を加工・再使用する手法が大阪大で引き継がれているのか、という問いには「そのような事実はないと考えております」と答えた。
心臓病治療の司令塔・国循で発覚した大量の「論文不正」疑いは、どのように決着をつけるのか。今後も注視していかなくてはならない。
※週刊ポスト2023年10月6・13日号