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ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第5回】79歳独居男性「誰とも話をしない孤独な毎日。心の隙間をどう埋めるか」

「ヨガの母」「宇宙の母」という意味を持つ「ヨグマタ」。ヨガのマスターとして与えられた尊称を持つ相川圭子さんが読者のお悩みに答える、週刊ポストでの人生相談連載。第5回目の相談はこちら──。

Q:退職して20年近くが経ちました。妻に昨年先立たれ、子供とも別居しているため、誰とも話をしない孤独な毎日を過ごしています。気晴らしにパチンコなどのギャンブルをしてみましたが、逆に虚しくなってしまいました。今さら新しい趣味や人付き合いを始めるのも億劫で……。この心の隙間をどのようにしたら埋められるものでしょうか。(79歳、無職)

5分ほど空を眺める時間を作ってみませんか きっと心の深層にある本質に出会えるでしょう

A:人はなぜ、この世に生まれてきたのか──。その目的は本当の自分=本質という真理に出会うためです。

 本質は心の深層、あなたの中心にあります。ギャンブルをしても気が晴れずに空虚に感じるのは、心を満たそうとするその行為が依存を生み、消耗しているから。欲望に囚われてストレスを抱え、心が飢餓状態から抜け出せないのです。

 あなたは一家の大黒柱として仕事一筋に歩んでこられたのではないでしょうか。ですが懸命に働き尽くすよき夫、よき父のようでいて、愛や思いやりが家族へ注がれていなかったかもしれません。仕事に依存するあまり、大切な人を満たせていなかったとも考えられます。あなた自身も仕事を失って、ふと心の隙間に気付いたのでしょう。

 己の心と向き合うには、身の回りの片付けから始めてみましょう。家の中だけでなく、玄関前や庭もきれいに心がける。環境を清潔に保つことで執着が取り払われて、すっきりします。

 次に人間関係です。過去の不義理が心の澱となっていたら、「返事は不要です」と添え、ご縁に感謝する手紙を書きましょう。返事を期待すれば執着となり、相手の負担にもなるので“無執着の愛”をお忘れなく。なすべきことに真摯に取り組めば、人生に虚しさを感じている暇はありません。

 そして自分の心を掃除します。瞑想で内側から浄めて、気付きを深めるのです。すると霧が晴れて心が軽くなり、自然と人が寄ってくる。温かさに包まれてさみしさからも解放されます。

 ヒマラヤ秘教のシッダー瞑想は心身を整える最善の方法ですが、自然のパワーをいただいて、瞑想を生活に取り入れることもできます。5分ほど、ただ空を眺める時間を作ってみませんか。心が浄化されるのが徐々に感じられて、心の空洞の奥深くにある本質を見つける助けとなります。

 歌にもありますね。孤独を感じる時こそ俯かず、上を向いて歩きましょう。

【プロフィール】
相川圭子(あいかわ・けいこ)/女性で史上初めて「究極のサマディ(悟り)」に達した、現在世界で会えるたった2人のヒマラヤ大聖者の1人。5000年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者で、2007年にはインドスピリチュアル協会から最高の聖者の称号「マハ・マンダレシュワル」を授かる。2016、17年には国連本部で主賓として平和のスピーチも行なった。TBSラジオ『相川圭子 幸せへのメッセージ』にレギュラー出演中。著書は累計100万部を超える。

協力:サイエンス・オブ・エンライトメント https://www.science.ne.jp/

※週刊ポスト2023年10月27日・11月3日号

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