そうやってこの名曲は一晩で誕生した。一度聴いたらずっと耳に残るパンチの効いた曲を、秀樹だったら歌いこなせる、秀樹らしい魅力溢れる歌になる、ともんたさんも確信していたのだろう。
その後、「ギャランドゥ」の意味は何なのか、という問い合わせがあまりにも多かったため事務所では、「gal and do」「gal undo」など、苦し紛れの後付けをすることになったそうだ。ちなみに、「おへそから下の毛」がなぜかギャランドゥと呼ばれるようになったのは、深夜ラジオで松任谷由実が発信したのがきっかけと言われている。
1982年、婚約発表記者会見でのもんたさん。妻と一緒に、西城秀樹さんのコンサートにも訪れていたという。写真/共同通信社
「もんたさんも西城も義理堅くあたたかい人情家だったので、90年代、チャリティーコンサートを行う時は、お互い出演し合っていました」
さらに、2003年に西城さんが脳梗塞を発症し復帰してからのコンサートでは、もんたさんが客席からステージを見守り、楽屋見舞いにも訪れていた。
「『秀樹、元気か? よかったよ!』と明るく声をかけてくれて、西城もとてもうれしそうでした」
テレビ局で一緒になった時も、西城さんの楽屋にわざわざ顔を出して声を掛けてくれたという。
同世代で実は共通点も多く繋がっていた、もんたさんと西城さん。空の上でまた一緒にセッションや音楽談義をしているかもしれない。
