スポーツ

「こんなにも美しく俺を騙してくれた」 玉袋筋太郎、“暴露本”を読んで深まったアントニオ猪木さんへの尊敬の念

アントニオ猪木さんのファンとして知られる芸人の玉袋筋太郎

アントニオ猪木さんのファンとして知られる芸人の玉袋筋太郎

【シリーズ・没後1年アントニオ猪木さんを語る】「闘魂は連鎖する」──アントニオ猪木さんの引退試合で実況の古舘伊知郎アナはこんな名言を残した。“燃える闘魂”は多くのファンの人生に連鎖し、その炎は今なお、各人の心の中で燃え続けている。アントニオ猪木さんが昨年10月に亡くなってから1年。ファンでお笑い芸人の玉袋筋太郎(56)が語る。

 * * *
 亡くなって1年が経つけれども、重度の「猪木病」患者を自任している俺は、いまでも毎日一度は猪木さんのことを思い出している。

 いま、世界のあちこちで戦争が起きている。猪木さんだったらどうするのかな。ジャニーズの問題に何を言うのかな……つまりまだ、俺の中では生きているんだよな、猪木さんが。

 自慢じゃないが、『3年B組金八先生』や『太陽にほえろ!』なんて見たことがない。ガキの頃から金曜8時はプロレスの時間と決まっていた。全盛期の猪木さんのすべてのシーンが俺の頭の中には記憶されていますよ。

 プロレスファンだった水道橋博士と「浅草キッド」を結成したのが1987年。当時の俺は「たけし信者」でもあり「猪木信者」でもあった。

 この年、伝説の暴動騒ぎに発展したのが「TPG」(たけしプロレス軍団)だった。あの当時、俺と博士、それに東スポの芸能担当記者とダンカンさんが居酒屋に集まって、殿をどう新日本のリングに上げるか、TPGをどう転がすか、適当に雑談していた。その内容が翌日には東スポの1面を飾るといった展開で、いやおうなしにTPGは新日本のストーリーラインに組み込まれていったわけだ。

 何か凄いことが起きそうな予感はあったけど、最後の最後に悪い意味で予感は的中した。当日、猪木さんの対戦相手を突然変更したことで、ファンが激怒し暴動が起きた。リングに上がった殿と軍団は大ブーイングを浴び、あれ以降、俺たちは殿の前でプロレスのプの字も言えなくなったよな。

関連記事

トピックス

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
“進次郎劇場”で自民党への逆風は止まったか
《進次郎劇場で支持率反転》自民党内に高まる「衆参ダブル選挙をやれば勝てる」の声 自民党の参院選情勢調査では与党で61議席、過半数を12議席上回る予測
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
自民・公明・立民が成立させた年金改革法案に重大問題 「厚生年金の減額期間」をこっそり延長、法案採決に欠席した河野太郎氏は「国民の年金への信用を失う」と憤慨
自民・公明・立民が成立させた年金改革法案に重大問題 「厚生年金の減額期間」をこっそり延長、法案採決に欠席した河野太郎氏は「国民の年金への信用を失う」と憤慨
マネーポストWEB