国際情報

【キスなどの生々しい写真が大量流出】「ハニートラップ」の可能性は? 台湾・民進党有力議員と中国籍女性との不倫スキャンダルが与える影響

(台湾の匿名掲示板PTTより)

不倫スキャンダルが報じられた台湾の与党・民進党の立法委員である趙天麟氏(写真右、台湾の匿名掲示板PTTより)

 台湾の与党・民進党の立法委員(日本の「国会議員」に相当)である趙天麟氏(50)と中国国籍の女性との不倫スキャンダルが連日現地メディアで報じられ、大騒ぎとなっている。美女と水着姿で肩を寄せ合う趙氏の姿や、日本旅行中にお台場で撮影したと見られる、観覧車内で薄目を開けながら女性とディープキスに耽る趙氏の様子など、2人の生々しい不倫写真が数十枚もメディアに流出しているのだ。

 台湾では来年1月13日に総統選挙と立法委員選挙が予定されているが、不倫問題が報じられた直後の10月24日、趙氏は報道陣の前で謝罪し、その日のうちに「次期選挙には立候補しない」と表明。議員生活のリタイアを余儀なくされた。趙氏をよく知る関係者はこう語る。

「彼は2002年に高雄市議に当選したあと、2012年から立法委員として3回当選しています。台湾では3回当選は多いほうで、有力な議員として前途を嘱望されていました。順当なら次の高雄市長選挙に立候補し、出世の階段を登っていくはずだったのですが、今回の一件で無になってしまいました」

 台湾政界では不倫スキャンダル自体はそれほど珍しいことではないものの、出馬辞退にまで追い込まれたのは、相手の女性が中国籍だったことが大きいという。

「立法委員のなかで14人しかいない『外交国防委員』を務めている彼は、台湾の国防政策を担い、政府の機密情報も知りうる立場にある。中国側から長期的に仕掛けられたハニートラップを疑う向きもあり、仮に情報漏洩があったとすれば、政界復帰も厳しくなるでしょう」(同前)

 趙氏はこれまで、家族を大事にするイメージで有権者の支持を集めてきた面もあった。

「台北で仕事や会食などがあっても、夜は終電の新幹線で2時間ほどかけて自宅の高雄まで帰っていました。今回の一件については、妻に謝罪して許しを受けているそうですが、愛妻家イメージも崩れてしまい、大きなダメージを受けています」(同前)

 これにより、格好の攻撃材料を得ることとなった台湾の最大野党・国民党は、民進党への攻勢を強めている。

 元国民党立法委員の邱毅氏は、自身のFacebook上で相手女性の素性を公開。それによると、女性は今年36歳で、中国内陸部江西省の出身。江蘇省の中国式キャバクラ(KTV)で勤務していた2014年に現地を訪れていた趙氏と出会ったという。

関連記事

トピックス

炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン