芸能

俳優・長塚京三(78)が語る東京と軽井沢の二拠点生活「去年の暮れに免許を返納して車も手放しました」三輪自転車で散策の日々

NHK大河ドラマや、数多くの映画で活躍してきた俳優・長塚京三さん

NHK大河ドラマや、数多くの映画で活躍してきた俳優・長塚京三

『ナースのお仕事』(フジテレビ系)やNHK大河『篤姫』などのドラマや、『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』『笑う蛙』と、数多くの映画で活躍してきた俳優・長塚京三さん(78)。1995年にサントリーオールドのCMでブレイクし、JR東海のCM「そうだ 京都、行こう。」のナレーションでも長く愛された。そんな長塚さんは現在、東京と軽井沢の2拠点生活を満喫していた。2拠点生活を始めたきっかけや魅力、現在の生活について、軽井沢の別荘で話を聞いた。【前後編の前編。後編から読む

コロナを機に軽井沢の別荘へ

「月の3分の1は軽井沢で過ごしています。東京に行くのは、仕事のときと歯の治療に行くときくらい(笑)。東京で用事をすませ次第、さっさとこっちに来るようになっちゃいましたね。こんなに長い時間を軽井沢で過ごすようになるとは思っていませんでした」

 長塚さんが旧軽井沢に別荘を購入したのは2012年。休暇や、セリフを覚えるために静かな環境を求めてのことだった。軽井沢滞在の比重が大きくなったのは、コロナがきっかけだ。

「コロナ前までは、次から次へと仕事が控え、いつも追われる生活でした。ところが、コロナで仕事の予定がキャンセルになって、撮影ができたのは日仏合作映画『UMAMI』の1本だけ。あとは全部撮影できなくなってしまいました。それに、東京は人が多くてコロナ感染を考えると危ない、とも言われていたでしょ。『じゃあ、軽井沢へ行っていようかな』ってことで、主にこちらに滞在していたんです」

 いざ、軽井沢に長く滞在してみると、改めてその魅力に気づき価値観に変化が生まれた。

「時間の流れ方が違いますよね。ここはとにかく自然が豊かで、空気がきれいでしょ。夏の直射日光はけっこう強いんだけど、朝夕は涼しくてクーラーなしで寝られる。新緑は美しい。今時分は紅葉が始まって、夕食をとっていると、庭から虫の声が聞こえてくる。リスもやってくるんですよ。冬も雪景色が美しい。寒さは厳しいですが、家全体が暖まるような暖房設備がしっかりしているので薄着でいられます。リビングの薪にストーブに火を入れて、家族で暖を取るのも良いものですよ」

 家族は夫人と、9歳のトイプードルのココちゃんの“3人”だ。

「都会の喧噪を断ち、静かにボーッと過ごしてみると、無理に仕事を詰め込んで追われるばかりの生活は違うかなあ、と思うようになりました。庭の手入れをしたり、三輪自転車に大きな荷台を付けてスーパーに買い出しに行ったり、集積所までゴミ捨てを兼ねて散歩をしたり。地元の方に教えていただいて、小さな畑を作ってジャガイモを作ってみたりね」

 夫人にお任せだった家事も、一緒に楽しむようになったようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
福地紘人容疑者(共同通信社)
《“闇バイト”連続強盗》「処世術やカリスマ性」でトップ1%の “エリート模範囚” に…元服役囚が明かす指示役・福地紘人容疑者(26)の服役少年時代「タイマン張ったら死んじゃった」
NEWSポストセブン
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン