ライフ

《HPとMPが限界を迎えた》「食中毒マフィン」騒動の店主が口を開いた「ご迷惑をおかけして…」発表された回収率は0%、背景にキャパオーバー

(SNSより)

東京・目黒の焼き菓子店「Honey×Honey xoxo (ハニーハニーキス)」の店主とマフィン(SNSより)

 東京・目黒の焼き菓子店「Honey×Honey xoxo (ハニーハニーキス)」が販売したマフィンが、食品衛生法違反のおそれがあるなどとして「食品リコール」の回収対象になった。同店は、11月11・12日に東京ビッグサイトで開催されたアートイベント「デザインフェスタvol.58(以下、デザフェス)」に出店し、食品を販売していた。しかし、購入者から〈納豆のような匂いがして、糸が引く〉や〈食べて具合が悪くなった〉といった報告がSNS上で相次ぎ、〈食中毒マフィン〉と呼ばれ炎上する騒動となった。

 厚労省の公式ホームページは11月16日、「デザフェス」開催中の2日間で販売された「栗マフィン」など9種類のマフィン約3000個を回収対象とすることを発表。腹痛、嘔吐、下痢といった健康被害が発生しているとして、健康への危険性の程度を「CLASS I」と認定した。クラスには3段階あり、この「I」はボツリヌス毒素に汚染された容器包装詰食品、有毒魚(魚種不明フグ、シガテラ魚等)、有毒植物(スイセン、毒キノコ等)なども分類され、一番危険度の高いクラスとされている。

 同日、「Honey×Honey xoxo」のInstagramアカウントも更新された。〈この度は、当店製マフィンのことで大変ご迷惑をおかけしました、深くお詫びを申し上げます〉と謝罪するとともに、「発払い」で回収を進める理由について、〈11月15日早朝に私の名前を語った殺人予告文が複数の教育機関に送られていたため、警察へ相談に行きました。この状態で着払いにしてしまうと、いたずら等が増え、ご購入のお客様への返金対応に支障をきたしてしまうため、本来は着払いでお受けしなくてはいけないところ発払いでお願いしております〉と説明している。

手応えを感じていた店主

「Honey×Honey xoxo」は、2017年2月オープン。店のInstagramアカウントでは、〈防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下のお砂糖の量で作っており、離乳食完了期のお子様より安心してお召し上がりいただけます〉と“自然派”をアピールしている。店主であるA子さんの知人が語る。

「もともとはお客さんのリクエストで、マクロビ系のメニューを提供するようになったそうです。A子さんも手応えを感じたのか、野菜のクッキー、豆乳を使ったマフィン、米粉のワッフルといった自然派っぽいメニューがどんどん増えていきました。『アレルギー対応食アドバイザーと上級食育アドバイザーの資格を持っている』と話していたのを覚えています」(店主の知人)

 A子さんのワンオペで店を切り盛りしていたという。

関連記事

トピックス

世界陸上の最終日に臨席された天皇皇后両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《雅子さまの優美な“かさね色目”コーデ》土砂降りのなか披露したライトグリーンの“親子リンクコーデ” 専門家が解説「江戸紫のスカーフとの日本伝統的な色合わせが秀逸」
NEWSポストセブン
当時の事件現場と野津英滉被告(左・時事通信フォト)
【宝塚ボーガン殺人事件】頭蓋骨の中でも比較的柔らかい側頭部を狙い、ボーガンの矢の命中率を調査 初公判で分かった被告のおぞましい計画
週刊ポスト
田久保真紀市長が目論む「逆転戦略」は通用するのか(時事通信フォト)
《続く大混乱》不信任決議で市議会を解散した伊東市の田久保真紀市長 支援者が明かす逆転戦略「告発した市議などを虚偽告発等罪で逆に訴える」
週刊ポスト
古い自民党長老政治の再生産か(左から岸田文雄氏、林芳正氏、加藤勝信氏/時事通信フォト)
《自民党総裁選》小泉陣営に飛び交う「進次郞内閣」の閣僚・党役員人事リスト 岸田文雄氏が副総理兼外相、林芳正氏は財務相、官房長官は加藤勝信氏が“内閣の骨格”か
週刊ポスト
2022年市長選当選時の田中甲・市川市長
田中甲・市川市長、政治資金報告書の会計責任者に“勝手に元秘書の名義を使った”疑惑 元秘書は「全く知らない」、市長は「連絡を取っていますよ。私は」と証言に食い違い
週刊ポスト
青ヶ島で生まれ育った佐々木加絵さん(本人提供)
「妊活して子どもをたくさん産みたい…」青ヶ島在住の新婚女性が語る“日本一人口が少ない村”での子育て、結婚、そして移住のリアル
NEWSポストセブン
祭りに参加した真矢と妻の石黒彩
《夫にピッタリ寄り添う元モー娘。の石黒彩》“スマホの顔認証も難しい”脳腫瘍の「LUNA SEA」真矢と「祭り」で見せた夫婦愛、実兄が激白「彩ちゃんからは家族写真が…」
NEWSポストセブン
高市早苗氏はどうなるのか(写真/EPA=時事)
自民党総裁選を優位に進める小泉進次郎氏、悩ましいのはライバル高市早苗氏の処遇 実権をもたない“名ばかり幹事長”に祭りあげる構想も
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左/共同通信)
《目撃者が明かす一部始終》「後ろめたいことがある人の行動に見えた」前橋・女性市長の“ラブホ通い詰め”目撃談、市議会は「辞職勧告」「続投へのエール」で分断も
NEWSポストセブン
本誌記者の直撃に答える田中甲・市長
【ダミー出馬疑惑】田中甲・市川市長、選挙でライバル女性候補潰しのために“ダミー”の対立女性候補を“レンタル”で擁立した疑惑浮上 当の女性は「頼まれて出馬したのか」に「イエス」と回答
週刊ポスト
崖っぷちの同級生コンビ(左から坂本勇人、田中将大)
巨人・阿部監督を悩ませる田中将大&坂本勇人のベテラン同級生コンビ 士気に関わる“来季の年俸” OBは「チームの足かせになっているのは間違いない」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 「進次郎内閣」の長老支配「閣僚名簿」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「進次郎内閣」の長老支配「閣僚名簿」ほか
NEWSポストセブン