貴景勝の「美人すぎる母」佐藤純子さん
結婚や昇進は「タニマチから祝儀を集める最大のチャンス」
貴景勝の妻は元大関・北天佑(故人)の次女。現在は北天佑が興した旧・二十山部屋(東京・墨田区)の建物で暮らしている。すでに、「土俵付きの部屋」を手にしており、引退後の親方生活も安泰……と思いきや、そう簡単な話ではないようだ。協会関係者はこう言う。
「引退後も協会に残るには105ある年寄株(年寄名跡)のいずれかを襲名しなくてはいけないが、貴景勝はまだ取得の目処が立っていないのです。貴景勝の常盤山部屋は大所帯の二所ノ関一門に所属しているので、本来なら一門内の年寄株が回ってきそうなものですが、なかなか手に入らないのは、もともとの師匠が貴乃花親方だったことも影響しているでしょう」
貴乃花親方は既存の一門制度の枠を飛び越えて理事選に当選し、新たに「貴乃花一門」を立ち上げたが、2018年に協会内の勢力争いに敗れるかたちで退職。
「その後、貴乃花一門にいた親方衆は二所ノ関一門や出羽ノ海一門に散っていくことになったが、みんな冷や飯を食わされている。貴景勝の常盤山部屋も同様です。同じ二所ノ関一門では2021年4月に引退した元関脇・琴勇輝や現役続行中の元大関・高安が年寄株を手に入れられているのに対し、“貴乃花の弟子”である貴景勝には株が回ってこない」(前出・協会関係者)
大関経験者は年寄株がなくても3年間は現役時代の四股名で協会に残れるという特例(横綱経験者は5年)があるが、親方として残り続けるには「取得に際して億単位のカネがかかるといわれる年寄株の取得は必須」(同前)となる。前出の二所ノ関一門関係者はこう言う。
「このタイミングで披露宴が計画されているのも、集金パーティの位置づけでしょう。そもそも、結婚や昇進といったイベントは、力士にとってタニマチから祝儀を集める最大のチャンス。コロナ禍で延期にはなっても、やらないという話にはならない。
今年5月に電撃引退して協会を去った元関脇・逸ノ城が取得する可能性があった『音羽山』あたりの株の入手に動くともいわれているが、いずれにしても貴景勝が資金を必要としているのは間違いないでしょう」
文句なしの優勝で綱取りを果たして、華燭の宴に花を添えられるか。
※週刊ポスト2023年12月1日号