複数の若手選手に対するハラスメントの疑いが発覚した楽天・安楽智大(27)。 11月30日に球団社長は会見を開き、「(ハラスメント行為は)ほぼ事実と判明しました」とし、安楽を事実上、自由契約とすることを発表した。現在、球団は全選手、コーチ、スタッフら約100名にアンケートを行うなど全容解明に動いている。取材に応じた現役選手Aが現在のチーム状況について語った。【前後編の後編。前編から続く】
「11月27日に選手会、投手会、野手会、それぞれの納会、ゴルフが予定されていましたが、いずれも直前でキャンセルになりました。納会は球団ではなく選手主導で企画されるものなので、選手会の選手たちが『この問題が解決されない限り、とても納会なんて気分ではない』という判断を下したということ。
もちろん会場となるお店にマスコミが駆けつけて、迷惑をかけてしまうことも理由としては大きいですが……あるベテラン選手が納会がなくなったことを受け、『納会もなくなったから暇だろ』と一部の選手を誘って飲み会を開いたが、空気は重かったと聞いています」
球団は安楽の自由契約を決定するにあたり、前出のアンケートに力を入れたという。球団は契約する権利を持つ保留選手名簿を11月中にNPBに提出する必要がある。この名簿に載らないと「退団」扱いで自由契約になるため、急ぎの対応を迫られていた。選手や球団関係者が強い関心を寄せているのが、このアンケート結果だ。別の現役選手Bはこう語る。