師匠は「サンドウィッチマン」
もともと机に向かってネタを考えるタイプじゃなくて、ふだん人と面白いことを楽しんでやっていく中から作りあげるタイプ。ウケたらノートにメモして、それを実際にライブでやってみて、笑ってもらえたら続け、スベッたら捨てる、というやり方を模索してきました。ネタ帳をひっくり返してみたら、自分でも何が面白かったのか、よくわからないネタも多くあります(笑)。
自己紹介──クルッと回りながら「あ~! あ~!」と言って、最後に「しらき!」と拳を上げるのは、師匠の「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんから伝授していただきました。私の芸名も伊達さんが名付け親で、付けてくれたときに「自己紹介はこうやってやれ!」と教えていただきました。
「男かな? 女かな?」のネタは、やり始めてから何年も経つのに、テレビでやらせていただけるようになったのは最近のこと。きっかけは『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の演出を担当されている藤井健太郎さんが、2020年に「そんなわけがない芸人でも情報番組からコメンテーターのオファーが来たら、身の程をわきまえず引き受けちゃう説」で起用してくださったこと。「男かな? 女かな?」の格好で、朝の情報番組『グッとラック!』(TBS系)のコメンテーターとして出演するオファーを受けるか、っていうドッキリを仕掛けられたんです。
それがきっかけで、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)とかにちょこちょこ出させていただくようになり、最近は『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』で野呂佳代さんや菊地亜美さんも私のネタを一緒にやってくださったことで、よりポップなイメージにしていただけました。ほんと、ありがたいですね。私はまだまだ、もっともっと、たくさんの人に笑ってもらいたい。少しでも私のネタを見て笑ってもらえたら嬉しいですね。
TikTokで私のネタがバズッてる? そうですかね? 最近はアップしていないんですよ。テレビ出演の機会が増えたので、検索して見てくれる人が増えたのかもしれません。バズらせるって難しい。コツがあったら、私が教えてほしいくらいです(笑)。
(後編に続く)