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水野真紀が振り返る「東宝シンデレラ」オーディション 応募理由は「好きだった男の子に冷たくされて」

水野真紀が「東宝シンデレラ」応募のきっかけなどを語る(撮影/田中智久)

水野真紀が「東宝シンデレラ」応募のきっかけなどを語る(撮影/田中智久)

 沢口靖子、長澤まさみ、上白石萌音と萌歌、浜辺美波など、数々のスターを生み出した「東宝シンデレラ」オーディションが今年40周年を迎える。1987年開催の第2回オーディションで審査委員特別賞に選ばれた女優の水野真紀が、当時の思い出を語る。

 * * *
 応募のきっかけは、姉が新聞で第2回「東宝シンデレラ」オーディションの募集要項を見つけたことでした。高校2年生の時、好きだった男の子に冷たくされて落ち込んでいた私は、これだ!と勢いで応募を決めたんです。全身写真と上半身アップの写真を撮影し、締め切り当日に滑り込みで申し込みました。自己紹介の欄には、家庭科が得意だったので「友達の間では“家庭科の女王”と言われています」と書いた記憶があります(笑)。

 一次審査合格の知らせは茶封筒に入って自宅に郵送されてきました。今もスクラップブックにその茶封筒と合格の知らせを残してあります。合格すると思っておらず、「東宝シンデレラになったら面白いかな?」という感覚でした。選ばれる自信はなかったです。会社員の家庭で育ち、芸能界は別世界の人たちのものと思っていましたから。

 二次審査通過後は、全国大会で東京・砧の東宝撮影所で最終審査に臨みました。歌の審査では斉藤由貴さんの『MAY』という曲を歌いました。審査員特別賞を受賞した後、事務所から「契約をしませんか」と声をかけられ、高校3年の春から専属契約。週に3回、演劇や発声のレッスンに通い、仕事に対する心構えも教わりました。

 芸能界入りから36年。初代グランプリの沢口靖子さんが頑張って切り拓いていった道があったからこそ、私も進むことができたと思います。沢口さんは今も東宝シンデレラの指標。先輩から学び、受け継いだものを次世代のシンデレラたちにつないでいくのが私の使命と思っています。

取材・文/上田千春

※週刊ポスト2024年1月12・19日号

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