芸能

ビートたけしが語るJAL機炎上事故“ペット問題” 「動物は家族だ」という主張にどう応えるべきか

震災について思いを語ったビートたけし氏

震災について思いを語ったビートたけし氏(撮影/松田忠雄)

 1月2日に起きたJAL(日本航空)の旅客機と、能登半島地震で救援物資を搬送する予定だった海上保安庁の航空機の衝突事件。炎上した日航機の貨物室に預けられたペット2匹が救出されなかったことについても論争が起きている。最新刊『ニッポンが壊れる』で日本社会の問題点を指摘している映画監督・タレントのビートたけし氏(76)が、『週刊ポスト』の取材のなかで見解を述べた。【前後編の後編。前編から続く】

 * * *

 天災のような不測の事態に陥った時、いかに「想像力」を働かせられるかが肝心だと語ったけど、この正月は想像できないようなことばかりが起きて驚いた。

 地震のニュースの後に飛び込んできたのがJALの旅客機と海上保安庁の航空機が衝突して炎上した事故だ。海保機は被災地への支援物資を届けるために飛ぶ予定だったというからやりきれないよな。

 昔、関係者の人から聞いたことがあるんだけど、飛行機が着陸する時の角度は本当に精密で、ちょっとズレるだけでもダメなんだって。それだけ厳正な訓練がなされてただけに残念だけど、旅客機の乗客全員が脱出できたというのは感動した。

小さな「個室」を作ってみては?

 そのなかで悲しかったのが、貨物室に預けられていた「ペット」が亡くなったということでさ。オイラも犬を飼っているから、失うことが家族同然のつらさだということはよくわかるつもりだ。

 一方で、ネット上で「ペットはものじゃない」と非難する声があったみたいだけど、それは過剰じゃないかと思う。人命優先で救助に当たったスタッフのことは決して責められないだろう。海外の飛行機じゃペットが一緒に搭乗できるケースもあるけど、アレルギーの人もいるだろうし、ニッポンでそれをやるのは難しい気がする。

 でも、これを機に航空会社は座席の区分けをニーズに合わせてもっと細かく分けたらいいんじゃねェかな。

ニッポンが壊れる

ニッポンが壊れる
Amazonから購入

 

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン