芸能

目指すのは「ドロンジョのような“最高の敵キャラ”」ビスブラ原田泰雅が語る、KOC王者としての1年と「東京進出」

ビスケットブラザーズの原田泰雅

ビスケットブラザーズの原田泰雅にインタビュー

 キングオブコント(KOC)2022王者のビスケットブラザーズ(以下、ビスブラ)。大阪を拠点として活動する原田泰雅(32才)ときん(31才)だが、昨年は優勝にともなう稼働で、ひと通り全国区のテレビ番組に軒並み出演してきた。ネタ作りを担当する原田は「この1年で、なんとなく世間の人たちにビスブラを覚えてもらえた気がする」と言う。大阪から東京に進出するよしもと芸人も多いなか、ビスブラの2024年は──?

──2023年はKOC王者として活動されてきたと思いますが、どんな1年でしたか?

 優勝稼働もあって慌ただしかったですね。仕事はめちゃくちゃ増えて充実した1年でした。大阪での活動だけではなく、東京でのテレビ出演や全国各地の舞台に呼んでいただいたりして、仕事の内容も幅が広がりワンランク上がった感じはします。

──KOCで優勝したばかりなのに、M-1グランプリにも挑戦されていますよね。

 そうなんです。でも、昨年は準々決勝で落ちてしまいました。僕はコントでもブリーフ姿になったり脱いだりすることが多いのですが、M-1の予選でもブリーフ姿になったんです。漫才の枠を出ないように意識していたし、会場ではウケていたのに、落ちてしまった。今年は準々決勝を通過して準決勝に上がったのは、みんなしっかりした漫才師ばっかりでしたね。ただ、僕たちはM-1への挑戦権がまだ3回あるんですよ。優勝を目指して頑張れる賞レースがあるのは、ワクワクしますね。

──2019年のM-1王者であるミルクボーイさんや、2023年のTHE SECOND王者であるギャロップさんなどは、大阪に根を張っている印象がありますが、ビスブラさんは東京進出を考えていらっしゃいますか?

 それはもちろん考えています。やっぱり昨年の春に、よしもと漫才劇場所属の芸人(ロングコートダディ、ニッポンの社長、マユリカ、紅しょうが、マルセイユ、シカゴ実業の6組)が東京に進出したので。東京進出組は大阪にも来ますし、結構会う機会があるのですが、みんな楽しそうにしていますよ。

──東京進出組から話を聞くと、やっぱり刺激を受けます?

 そうですね。大阪の芸人は寄席や舞台を軸に、テレビの情報番組やバラエティ番組に出させていただくのが主な活動です。その一方で、東京に出ると、単に自分で仕事を選んでいくというだけではなく、自分で仕事をカスタムして、どんな芸人になるかを自分で決められる感じがしますね。芸人といっても一括りではなく、舞台中心に活動するネタ職人、バラエティ番組に特化してトークスキルを磨く、YouTubeで人気があるなど、とにかく芸人も細分化されているので、どこに重きを置いてどんな芸人になるかをセレクトできる気がします。

 僕たちは自分に合っているかどうかわからないままセレクトする可能性があるので、東京に出るのは、正直まだちょっと怖い部分はありますね。

──相方のきんさんも東京進出に関してはどう考えていますか?

 様子を見ていると前向きなように思うんですよね。KOC優勝する前に、とりあえず今は大阪にいるという選択をしていただけで、絶対にこれからもずっと大阪で活動するというわけではないという話し合いはしたんですよ。いやー、でも僕たちが東京に出ることになったとしたら、どうしていくのかかなり悩むと思います。

──2024年はビスブラさんにとってどんな1年にしたいでしょう?

『アメトーーク!』(テレビ朝日系)や『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)など、全国ネットの人気番組にも出演させていただけるようになりました。最近ではキモイとか汚いとかで呼ばれることが多いのですが、僕たちのキャラクターをわかってもらえてきたのかなとは思います。僕としては華やかで好感度のある芸人は目指していなくて、ヤッターマンに出てくるドロンジョさまのような“最高の敵キャラ”でいたいんですよね。ビスブラが登場したら「ワクワクする悪い奴らが出てきた!」と多くの人に思ってもらえるような芸人目指して、今年も精進していきます!

関連記事

トピックス

俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン