芸能

《ポッキーCMの俳優・鳥羽潤》“月9”ドラマ現場でNG連発「向いていないので辞めます」頭を下げて回った新人時代

鳥羽潤さん

1996年「ポッキーCM」などで活躍し、一躍有名になった鳥羽潤さん(2000年撮影)

 映画『ぼくは勉強ができない』の主役で華々しくデビューし、日本アカデミー賞新人賞などを受賞した鳥羽潤さん(45)。安達祐実(42)と共演したドラマ『聖龍伝説LEGEND of St. DRAGON』(日本テレビ系)や、吉川ひなの(44)と共演したポッキーのCMでも活躍した。そんな鳥羽さんの近況が気になる。そこでご本人に話を聞いてみた。。【前後編の前編。後編から読む

 * * *
 デビュー作は1996年の映画『ぼくは勉強ができない』。勉強には興味がなく、将来に悩み、年上女性と恋愛中のモテモテ高校生・時田秀美役を瑞々しく演じ、輝いていた。

「少し前に改めて観る機会があったのですが、あのときのようなお芝居を今、演じてみせろ、と言われてもできないな、と思いました。初々しい下手さ、というか(笑)。習ってもできない、演じていないホンモノの下手さ。なんせ、発声や芝居のレッスンを受けたことなどなく、まったくの素人の初めてのお芝居だったので」

 鳥羽さんが役者として世に出たのは、同年1月スタートのドラマ『ピュア』(フジテレビ系)だが、撮ったのは『ぼくは勉強ができない』が先だった。「ただ、そこにいればいいから」と言われ、スタッフと“セッションしながら撮影した”という感覚だったという。

「素の僕と重なる部分があったのか……勉強ができないところは同じですね(笑)。あと、自由奔放なところも似ていたかな。素の僕は真面目なグループやスポーツに打ち込んでるグループ、やんちゃなグループ……そのどこにも属していないけど、誰とでも付き合う、というタイプでした。

 一方で僕自身は、作品の中の僕と僕自身とは、別物だと思っています。だから、自分の出演作をみるのは、最初から恥ずかしくなくて平気でした。演じる面白さは、当時はまだわかりませんでしたね。今もわかっているのか、わかっていないのか……。ただ、初めての撮影は、『スタッフと一緒にいる現場が楽しい』とは思いました。

 でも、その後に撮ったフジテレビのドラマ『ピュア』で楽しい気分をへし折られました(笑)。僕の出番で何テイクもかかり、みんなの休憩時間を1時間から15分、10分にまで減らしてしまって。今でこそ“しごいてくれて感謝”ですけど、当時はいっぱいいっぱいで、後でスタッフ1人1人に『僕のせいですみませんでした』と、頭を下げに回りました。撮影終了後には、スタッフさんに『この仕事は向いてないので辞めます』と言ったんですよ。撮影していた渋スタ(渋谷ビデオスタジオ)を見るだけで、胃が痛くなっていましたから(笑)」

関連記事

トピックス

北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま入学から1か月、筑波大学で起こった変化 「棟に入るには学生証の提示」、出入りする関係業者にも「名札の装着、華美な服装は避けるよう指示」との証言
週刊ポスト
藤井聡太名人(時事通信フォト)
藤井聡太七冠が名人戦第2局で「AI評価値99%」から詰み筋ではない“守りの一手”を指した理由とは
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン