芸能

芸能生活50周年の岡田奈々「まだまだやり足りない。いつか『何やっとんのー!』と岐阜弁で叫ぶようなお芝居をしてみたい」

15歳でデビューした岡田奈々

15歳でデビューした岡田奈々

 大きな瞳が今も輝く岡田奈々は、1974年、高校1年の時に岐阜市の繁華街・柳ケ瀬でスカウトされた。

「初めてのお仕事は、森田健作さんと共演したグリコアーモンドチョコレートのCM撮影。食べ残していいことを知らなくて、撮り直すたびにモグモグと完食し、数えきれないほど口にしました(笑)」

 デビュー翌年には、青春ドラマ『俺たちの旅』で田中健の妹役を好演し、松本隆作詞の劇中歌『青春の坂道』もヒット。歌と芝居を両立していたが、1979年に女優を主軸にすると決めた。

「それで映画などに強い事務所への移籍が決まったのですが、ある事情で立ち消え、前の事務所のマネージャーと二人三脚でやることになりました。今思えば、21歳でよく独立しましたよね。でも、不安はなかったです。仕事がなくなったら、その時に考えればいいやと思うような性格なので」

 その後も映画やドラマなど仕事は絶えなかった。

「萩本欽一さんや三浦洋一さんと共演した『日曜9時は遊び座です』(1984~1985年)という舞台形式のバラエティでは随分と鍛えられました。公開放送なのでNGを出せないし、毎回すごく緊張して臨みました。番組が終わる時には、珍しく涙が出たんですね。自分なりに頑張ったので寂しい気持ちが溢れてきました」

 仕事はこの50年間、いつも楽しんできた。

「でも気持ち的にはまだまだやり足りない。役に感情がこもるとセリフを岐阜弁で言いたくなることがあるので、いつか『何やっとんのー!』と岐阜弁で叫ぶようなお芝居をしてみたいですね(笑)」

【プロフィール】
岡田奈々(おかだ・なな)/1959年2月12日生まれ、岐阜県出身。代表作に映画『あゝ野麦峠 新緑篇』『里見八犬伝』、ドラマ『スクール☆ウォーズ』など。2024年夏から1年間、50周年を記念する企画を予定。

取材・文/岡野誠

※週刊ポスト2024年3月8・15日号

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン