笑顔で声援に応えてくれた真美子さん
ブルーカーペットに注目
開幕直前のタイミングで球団が真美子さんを公開したのは「奥様会」が関係しているという見方もある。前出・栗原氏が語る。
「各球団に妻同士の繋がりである“奥様会”があって球場にも毎日のように奥さんが来ます。入団当初、夫も『え、来るの?』と驚いていて集中するまで時間がかかったようでした。球場にはベビーシッター付きのキッズルームや奥さんなど家族のためのファミリールームがあります。この部屋には家族向けのお知らせを入れるメールボックスもありました。家族も球場で暮らすという考えが強いんです」
MLBは慈善事業を積極的に行なっていて、選手だけでなく、夫人も公の場に出ることが珍しくない。なかでもドジャースはボランティア活動に熱心な球団として知られ、2019年には当時所属していた前田健太(現・タイガース)が、着物姿の早穂夫人とともにチャリティイベントに登場。レッドカーペットならぬチームカラーの「ブルーカーペット」を歩いて注目を集めたこともある。
「私も球団などが主催するチャリティイベントでファン向けにアイスクリームをふるまったり、地域の子供に本を読み聞かせたりしました。奥さん同士でワイワイ楽しくやる感じでした。家族はいつも一緒で当然という考えの人が多かったですね。夫とボストンに渡ったことで家族の絆というか夫婦の仲がより強まりました」(同前)
とはいえ、家族の意思が最優先されるため、「活動が強制されることはなく、最終的には家族の一番心地いい形を尊重してくれると思います」(同前)という。
韓国での開幕カードを終え、これから米国での試合が始まる。今後、夫婦揃って公の場所に姿を現わすのはいつか。
「7月に開催されるオールスター前日のレッドカーペットではないか。出場選手はドレスアップした家族を連れてファッションショーさながらの華やかな姿を披露します。大谷の高校の先輩であるブルージェイズの菊池雄星(32)も2021年、妻でアナウンサーの瑠美夫人(37)を連れて歩いていました。大谷はこれまで水原一平通訳と一緒に歩いていましたが、今年は真美子さんとのツーショットで現われるかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)
メジャー生活のほとんどをともにした相棒を失ったが、愛妻とともに、新天地で世界一を目指す。
※週刊ポスト2024年4月5日号