ライフ

柔道整復師・酒井慎太郎先生と風吹ケイの「3分体操」 股関節のトラブル改善を目指す「片脚の股関節包伸ばし」

「グッと押し込んでくださいね」

「グッと押し込んでくださいね」

「さかいクリニックグループ」の代表で、“ゴッドハンド”の異名を持つ柔道整復師・酒井慎太郎先生の指導のもと、「筋トレ」を趣味にするグラビアアイドルの風吹ケイさんが実践する「健康寿命を100歳まで伸ばす3分体操」。今回は、股関節のトラブル改善を目指すために「片脚の股関節包伸ばし」を実践します。

 股関節に異常が起こると、鼠径部やお尻まわりに軽い痛みや違和感が現われます。これは初期のサインですが、進行期に入ると、痛みをかばって脚を引きずるようになり、やがて日常動作が制限されていきます。

 股関節のトラブルで多い「変形性股関節症」は、軟骨がすり減って変形することで、大腿部の付け根に痛みが生じます。人工関節に置換する手術もありますが、軽度の股関節痛であれば、関節包内を伸ばす運動がおすすめです。股関節の可動域を広げることで痛みが和らぎ、関節を保護・維持する関節液を取り戻すこともできます。

 以下に、「片脚の股関節包伸ばし」の正しいやり方を、風吹ケイさんの実演写真とともに、紹介します。

【脚の付け根を反対側のかかとで押し込む】

 仰向けになり、股関節に痛み・違和感のある脚の付け根をもう一方の脚のかかとでぎゅっと押し込み、30秒キープ。予防も含めて両脚で行なってもよい。

脚の付け根を反対側のかかとで押し込む

脚の付け根を反対側のかかとで押し込む

【変形性股関節症かどうかをチェック】

 お尻まわりの痛み・違和感は、腰からくる坐骨神経痛の可能性もある。イスに腰掛けて不調のある側の脚の膝をかかえて、反対側の胸に近づけてみよう。近づける時に痛む場合は変形性股関節症の可能性が高く、坐骨神経痛ではない。

イスに腰掛けて不調のある側の脚の膝をかかえて、反対側の胸に近づけてみよう

イスに腰掛けて不調のある側の脚の膝をかかえて、反対側の胸に近づけてみよう

【股関節の仕組み】

 関節包とは関節を囲んでいる袋状の被膜。関節液は関節を潤滑に動かす働きをし、軟骨に栄養を供給する。

「グッと押し込んでくださいね」とアドバイスしてくれた風吹ケイさんが実践している動画はYouTubeで公開中(https://youtu.be/CQJ3VYvgcU4)。

【プロフィール】
酒井慎太郎(さかい・しんたろう)/東京都北区王子の「さかいクリニックグループ」代表。千葉ロッテマリーンズアカデミー元公式メディカルアドバイザー。柔道整復師。全国からの難治の腰痛や膝痛の施術を行なっている。海外講演も行ないYouTubeチャンネルも開設、著書100冊以上。

風吹ケイ(ふぶき・けい)/1999年4月5日生まれ、大阪府出身。B105・W63・H95。趣味はサウナと筋トレ。最新情報は公式X(@kei_fubuki_)、Instagram(@kei_fubuki_)。小学館よりデジタル写真集『風吹ケイ 愛の息吹』、1st写真集『幕開』が発売中。

撮影/下城英悟

※週刊ポスト2024年4月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

代理人・バレロ氏(右)には大谷翔平も信頼を寄せている(時事通信フォト)
大谷翔平が巻き込まれた「豪華ハワイ別荘」訴訟トラブル ビッグビジネスに走る代理人・バレロ氏の“魂胆”と大谷が“絶大なる信頼”を置く理由
週刊ポスト
スキンヘッドで裸芸を得意とした井手らっきょさん
《僕、今は1人です》熊本移住7年の井手らっきょ(65)、長年連れ添った年上妻との離婚を告白「このまま何かあったら…」就寝時に不安になることも
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
《広陵高校、暴力問題で甲子園出場辞退》高校野球でのトラブル報告は「年間1000件以上」でも高野連は“あくまで受け身” 処分に消極的な体質が招いた最悪の結果 
女性セブン
大臣としての資質が問われる(写真/共同通信社)
三原じゅん子・こども政策担当相が暴力団とゴルフ写真の“反社疑惑”にダンマリの理由「官邸は三原氏のことなど構っていられない」
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
お仏壇のはせがわ2代目しあわせ少女の
《おててのシワとシワを合わせて、な~む~》当時5歳の少女本人が明かしたCM出演オーディションを受けた意外な理由、思春期には「“仏壇”というあだ名で冷やかされ…」
NEWSポストセブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「石破おろし」の裏金議員「入閣リスト」入手!ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「石破おろし」の裏金議員「入閣リスト」入手!ほか
NEWSポストセブン
《高まる中国の軍事的脅威》日中の陸海空の軍事力を徹底比較 日本は海上戦闘や航空戦力では優位を保つも、ミサイル・ドローンでは中国が決定的に優位
《高まる中国の軍事的脅威》日中の陸海空の軍事力を徹底比較 日本は海上戦闘や航空戦力では優位を保つも、ミサイル・ドローンでは中国が決定的に優位
マネーポストWEB