芸能

究極の「バカ道」を突き進む林家木久扇86歳、3月で笑点卒業 座右の銘は「入金」だってさ by高田文夫

林家木久扇を高田文夫はどう見てる?(イラスト/佐野文二郎)

林家木久扇を高田文夫はどう見てる?(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、人柄真打ちの三遊亭好楽、3月で「笑点」卒業の林家木久扇について綴る。

 * * *
 先日、35年間も喋っているニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』、いつものように生放送をやっていたら、マスクに帽子のおじさんがフラフラッとスタジオに入ってきた。ホワ~ンと勝手に入ってきたからスタッフも誰も止められない。

 ちょうどCMに入ったので「なに? おじさん」と言うと「根津から歩いてたら有楽町に来ちゃった」「おじさん私いま仕事中だから。誰なの?」。

 本を出して「ホラ私の出版パーティ来れないってハガキもらって。高田さん、花だけは出しとくって書いたでしょ」とマスクをとると三遊亭好楽(『笑点』)。マイペースな男だ。「サインと言葉も書いといたから読んで」。ある意味律気といえば律気なんだが……誰が言ったか「人柄真打ち」。

 好楽が出版した『どちら様も、お先でございます』(彩流社)。好楽に私淑する元・新聞記者の聞き書き。人柄のよさだけは充分に伝わる。表紙・裏表紙などの絵は孫たち(息子・王楽の子)。ほのぼのさせてどーする? ていねいにサインがしてあり「自分の半生(反省)です。ご笑読下さい。我が落語界の大恩人高田文夫巨匠さま」とあるのでまあ許すか。

 本の最後にいい言葉が書いてある。「笑って損した者はなし」。まったくだ。私もこの言葉を大切に残り……結構ある人生を進んでいきたい。たしか同じ笑点メンバーの小遊三の座右の銘にこんなのがある。「寝ててころんだためしなし」「ハードルは高ければ高いほどくぐりやすい」。

関連記事

トピックス

不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《スクショがない…》田中圭と永野芽郁、不倫の“決定的証拠”となるはずのLINE画像が公開されない理由
NEWSポストセブン
多忙の中、子育てに向き合っている城島
《幸せ姿》TOKIO城島茂(54)が街中で見せたリーダーでも社長でもない“パパとしての顔”と、自宅で「嫁」「姑」と立ち向かう“困難”
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
女性アイドルグループ・道玄坂69
女性アイドルグループ「道玄坂69」がメンバーの性被害を告発 “薬物のようなものを使用”加害者とされる有名ナンパ師が反論
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン