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ヨグマタ相川圭子×照英 ヒマラヤ大聖者の人生相談【特別対談】肉は食べても内面は草食動物のように

豊かで幸せになる生き方を語り合った

豊かで幸せになる生き方を語り合った

 人は様々な悩みを抱えながら生きている──。女性で史上はじめて「究極のサマディ(悟り)」に達した、世界で会えるたった2人のヒマラヤ大聖者のひとり、相川圭子氏は、日々メディアなどで人生が豊かで幸せになる新しい生き方を発信している。そんなヨグマタの元を、大河ドラマからバラエティまで幅広く活躍する俳優の照英氏が訪れた。実は意外な悩みがあるらしく……。生き方の“気づき”が満載の貴重な対談内容をレポートする。

 * * *
照英:はじめまして。今日はよろしくお願いします。

相川:こちらこそよろしくお願いします。

照英:先生はヨガからスタートしていらっしゃるんですね。近年はブームですが当時はまだ……。

相川:えぇ。1960年代はヨガがよく知られていませんでしたから、周囲からは変わり者に見られてしまって。今こちらの道場では瞑想を主体として、生き方や悟りへの道を説いています。

照英:瞑想すると、どんな状態になりますか。

相川:内側の汚れを落として静寂になっていくイメージです。心の深部を浄化してストレスやしがらみを断ち切り、リセットする。煩悩を脱ぎ捨てて、身軽になった先で悟りを得るのです。照英さんはお名前の字が「英」だわね。それが「照る」わけでしょう。まるで悟りのよう。本名なの?

照英:はい。本名では「てるひで」と読みます。

相川:いいお名前をいただきましたね。私も「ヨグマタ」というスピリチュアルネームをいただいて、“宇宙の母”という意味があるんですよ。

照英:昨秋に仕事でインドへ行った際、ちょうどディワリというヒンズー教のお正月の時期だったんです。グルメロケで生活や文化に触れる機会がなかったので、ぜひ今日は先生から見たインドをうかがいたいなって。

相川:素晴らしい国だと思います。混沌とした中に愛や平和の教えがあって、皆が日々、心を浄めていく。ガンジス川で沐浴をして罪の穢れを払ったり、巡礼をしたり。インドの人は個々に精神的な先生を持っているの。

照英:心の支えとなる存在がいるんですね。

相川:その方に瞑想を学んで源への旅、静寂への旅をしている。私もヒマラヤの秘境に入って瞑想の修行をしました。

ヒマラヤでも景色を見ずに目を閉じて瞑想するという相川さん

ヒマラヤでも景色を見ずに目を閉じて瞑想するという相川さん

照英:話がちょっと逸れますが、こないだ面白いバイクに出会ったんですよ。インドでロイヤルエンフィールドというメーカーのバイクが走っていて、僕も乗ってみたいと思って。日本にも代理店があるので行ったら「ヒマラヤ」というモデルがあったんです。信仰が厚い山だからその山頂を目指すために作られたんですって。雪深く、険しい山道を登るために改良されているそうです。

相川:ヒマラヤは途中まで車で登って、その後はでこぼこ道を歩いていきます。ヒマラヤ秘境の聖地などを経由して。

照英:へぇ、聖地が。

相川:ガンゴトリー、バドリナートなどの聖地を通って、最終的には道なき道を3日間、歩くんですよ。通常はヒマラヤ登山ですが、私は悟りの修行でヒマラヤに行くので、景色を見ずに目を閉じちゃう。

照英:うわぁ……。眠る時以外に目を閉じるのは普通、怖いじゃないですか。景色を見たいのに目を閉じる勇気ですよね。

相川:瞑想で自分の内側のヒマラヤを見るのね。

照英:わっ、先生から名言をいただきました。

相川:ヒマラヤのガンジス川の源流を目指し、修行で執着を取り、無心になり、自分の内側の源へ到達するのが悟りへの道なんですね。

照英:自分もいつかヒマラヤへ行って瞑想をしてみたいです。先日、ロケで日本人の心の聖地と言われている礼文島の山荘を訪れたんです。なかなかに独特な場所なんですが、僕自身、1泊2日で高慢な心や穢れが洗い流された気がして。先生のような生きた道徳の教科書といいますか、心のよりどころを世の中が求めている気がします。

相川:それもいいのですが、瞑想して自分の内側へ入ると変わりますよ。

照英:心のよりどころを求めるのではなく、心そのものを変える、と。

相川:心が変容して、根源の智慧と宇宙的愛を目覚めさせ、不動になり、すべての恐れや苦しみから解放されるのです。

照英:苦しいことがあっても気にならなくなる。

相川:愛を与える人になれば、人間関係もうまくいく。あなたが変われば相手も変わりますから。

照英:瞑想の修行に年齢は関係ありませんか。

相川:いつでも、何歳からでも始められますよ。

照英は「やりたいことがありすぎる」という

照英氏は「やりたいことがありすぎる」という

欲望との付き合い方

照英:自分は今年で50歳になりますが、やりたいことがありすぎるんです。これまでも色々やってきたのですが、あれもしたい、これもしたいという欲がまだまだありすぎて……。何をどうチョイスしていけばより豊かな老後を過ごせるか、ご指導いただけますか。

相川:今まで何をされていたんですか。確かやり投をしていらしたのよね。

照英:はい。スポーツをメインにずっと生きてきてモデル業、テレビ業へ進み、役者でデビューして『水戸黄門』や大河ドラマ『新選組』などに出していただいて。でも30代半ばぐらいから、自分にはもっと別の道もあるんじゃないのかなって。

相川:なるほど。

照英:そこから旅番組などバラエティの方向へシフトしたら知らない照英が出てきて面白すぎて。今も自分の中で新しい発見が止まらないんです。

相川:贅沢な生き方をしすぎているんじゃないですか、やりたい放題で。

照英:ハハハ。きっと恵まれているんですね。幸い友人に支えられてここまでずっと個人でやっているので。

相川:組織に縛られていないから、少年のように自由な感じが出ているんじゃないかしら。

照英:いいことですか?

相川:えぇ、とてもいいんじゃないですか。

照英:その言葉が一番のプレゼントです。そのままでいいと全肯定してくれる人はなかなかいないですもん。

相川:人間、死ぬ時は自分の魂と心を持って旅立ちます。あなたはその心を満たしたのです。自分を信じて、自分の源にある素晴らしい本質に気付くことで、さらに無限のパワーと愛、英知が目覚めていきますから。

照英:あれこれ手を出しすぎているのは大丈夫でしょうか。最近テレビで養鶏場を見たら自分でニワトリを飼って、その子が産んだ卵を食べたらどんな気持ちになるのか知りたくなりまして。本を3冊熟読中なんです。

相川:そうやって色々と経験していくこともお仕事になっているのでは。

照英:ありがたいです。

相川:色々な人との出会いに感謝し、気づきと慈愛を選択していくと、悟りへの道に通じていくと思います。私たちは過去世から今の自分に繋がり、内側が磨かれていく。照英さんはこれまでの体験が、いい肥やしとなっているのね。

照英:傍目には飽き性かというくらい手を広げていますが、おっしゃる通り、僕らの業界では全部が何かしら仕事に繋がるのかもしれないですね。

相川:照英さんのようにいつもわくわくしながら挑戦していく姿勢が大事なんだと思いますよ。

照英:肝に銘じて、精進しなければ。先生のお言葉もすごくありがたいプレゼントですが、なんといっても先生の目。

相川:何の目をしているのかしら。色仕掛けをしているわけではないですけどね(笑)。

照英:目が透き通っているんです。奥にワーッと広がって、慈悲深く自分のことを考えてくれているような、そんな目をされている。失礼かもしれませんが、最初からずっと見てますもん。

相川:ヨグマタとして目を通じてディクシャ=高次元の純粋なエネルギーの伝授をしているんです。目からも体全体からも伝えています。

照英:だからお話ししていて落ち着くんだ。しっかりと先生のエネルギーをいただいています。

気付きにあふれる対談となった

気付きにあふれる対談となった

執着を生まずにおいしく人生を楽しむ

相川:ところで照英さんはお酒を飲まれるの?

照英:世界中を旅していたらビールが大好きになりました。ビールがない国はほとんどないから、好きになっておくと旅が楽しいだろうと飲み始めたら、おいしすぎまして。飲まない日はないです。

相川:毎日1杯ですか。
照英:いっぱい、ですかね。家だったら350ml缶を6本くらいです。

相川:それでも、トレーニングはされているんでしょう?

照英:ウエイトトレーニングを多少は。幸い、まだ大病はしてないですが生きていくのに「食」ってどうなんでしょう。

相川:ビールを飲んであまり食べないのかしら。

照英:お肉が好きです。ビールを飲んで、お肉を食べ続けていますね。

相川:まぁ、ライオンも肉を食べますからね。だから身体が引き締まっているんじゃないかしら。

照英:わっ、その角度からパンチがくるんだ。

相川:パンチって(笑)。

照英:いやぁ、ヒマラヤのお話といい、思いもよらない角度から切り込まれますもんね。ライオンもお肉を食べるからいいのよ、ってすごいな。

相川:フフフ。まぁ、食べ過ぎずよく動けば好物もいいんじゃないですか。

照英:先生は、お酒のほうは嗜まれるんですか。

相川:そういうことはしないの。お肉も食べない。

照英:主にお野菜ですか。

相川:そう、だからお肉を食べる人は引き締まっているのかなとちらっと思ったことがあって。

照英:自分もスポーツを始めてから肉を食べろと言われて体型が変わってきました。でもこんなに肉、肉、肉とやっていたら叱られちゃいますね。

相川:罪悪感で食べると何もおいしくないでしょう。だから無心にして、インプットしないほうがいいの。感謝をもっておいしく食べましょう。

照英:それは絶対、大切な心得の気がします。

相川:インプットするとものすごくこだわって新たな執着を生んでしまうから。菜食主義でも行き過ぎれば体をこわしてしまうでしょう。これを絶対に“控えなければ”“食べなければ”と縛られずにバランスよく、食事を楽しむ人生がいいのかなと思ったりしますよ。

照英:ぜひ読者の皆さんにお伝えしたいです。

相川:悟りへの道は執着を捨て変容して内側の源に還ること。こだわりを持ち頑張るのではなく、智慧を持って人にやさしさと平和を与える生き方をするのです。

照英:ガツガツいかないでやさしく、温和に。

相川:あなたは肉食かもしれないけれど、形は草食で、さらに内側を平和にすると、本質の人になっていくでしょう。

照英:いやぁ、先生は本当に面白いな。肉食なんだけど草食に見えるように、ですね。草食動物のような生き方を照英の50代以降のテーマにしていきたいと思います!

構成/渡部美也

【プロフィール】
相川圭子(あいかわ・けいこ)/女性で史上初めて「究極のサマディ(悟り)」に達した、現在世界で会えるたった2人のヒマラヤ大聖者の1人。5000年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者で、2007年にはインドスピリチュアル協会から最高の聖者の称号「マハ・マンダレシュワル」を授かる。2016、17年には国連本部で主賓として平和のスピーチも行なった。TBSラジオ『相川圭子 幸せへのメッセージ』にレギュラー出演中。著書は累計100万部を超える。

照英(しょうえい)/1974年、埼玉県出身。学生時代は陸上競技・やり投の選手として1996年広島国体準優勝など活躍。大学卒業後はモデルとして活動し、現在は俳優・タレントとして様々なジャンルの番組に出演している。

協力:サイエンス・オブ・エンライトメント https://www.science.ne.jp/

 

 

 

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