芸能

【漫才賞レース・THE SECOND】トーナメント審査に勝ち進む「32組を選ぶまではスタッフの責務です」「選考会」審査の裏側をフジテレビに聞いた

左から総合演出の日置氏とチーフプロデューサーの石川氏

左から総合演出の日置氏とチーフプロデューサーの石川氏 Ⓒフジテレビ

 結成16年以上のベテラン漫才師が出場する漫才賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」(フジテレビ系)の第2回大会が5月18日に放送される。総勢130組以上からグランプリファイナルに進むのはわずか8組。まずは「選考会」で32組に絞られ、以降は「ノックアウトステージ」を勝ち進む必要があるが、後者が観客審査によるトーナメント方式なのに対して、前者の「選考会」の審査方法は明確な基準が示されていない。その詳細を、主催するフジテレビのチーフプロデューサー・石川綾一氏と、総合演出・日置祐貴氏に尋ねた。(聞き手/ノンフィクションライター・中村計)【前後編の後編。前編から読む

──昨年に引き続き選考会、ノックアウトステージの「32→16」「16→8」と観覧して、参加者の全体的な熱量が昨年よりも明らかに上がっているのを感じました。昨年の王者のギャロップが優勝を機に飛躍したのも見ているし、やはりTHE SECONDという大会自体が芸人や視聴者から支持されているのが大きいのだと思います。

石川:去年、グランプリファイナルに行けなかった人たちは一段ギアを上げてきましたよね。今年、ベスト8に残ったタイムマシーン3号さんやザ・パンチさんなんかは、選考会のときから今年は本気できているなという感じがひしひしと伝わってきました。

──去年のM-1との比較だけでいうと、熱量という意味では、今年のTHE SECONDはM-1を超えたんじゃないかなと思いました。結成15年以内の若手から中堅クラスの「売れたい」というエネルギーよりも、16年以上やっていて日の目を見ていない芸人のエネルギーの方がすさまじいのかもしれないな、と。

日置:いやいや、僕らはそんなこと思ってないですけど。ただ、過去の挫折だとか恨みみたいなものをぶつける大会になっているので、熱量の種類が違うのかもしれませんね。

石川:あと、THE SECONDはタイムマシーン3号さんやランジャタイさんとか、すでにテレビで活躍している人たちもすごい熱量でぶつかってきてくれている。そこが大会の多様性であり、厚みになっているのかなという気がします。

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン