国内

【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか

殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者

殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者

 5月8日未明に東京・新宿のタワーマンション前で起きた刺殺事件。平澤俊乃さん(25)の遺体には首や腹を中心に数十か所の傷があった。

「逮捕された和久井学容疑者(51)は『結婚を前提に渡したお金を返してもらうためだった』と供述しており、金銭問題が背景にあるとみて捜査が進められています」(全国紙社会部記者)

 2021年、和久井容疑者は高額なスポーツカーとバイクを売却して用立てた「1000万円超」の現金を平澤さんに渡していたと報じられている。

「お金を渡した直後から和久井容疑者のつきまといはエスカレート。当時、ガールズバーを経営していた平澤さんは『店の客に自宅前で待ち伏せされている』と警視庁に相談しています。2022年3月には店でトラブルを起こし出禁処分に。その後もつきまといを続け、2か月後にストーカー規制法違反容疑で逮捕。不起訴となったものの接近禁止命令が出されました。しかし昨年6月、平澤さんの希望がなかったため、接近禁止命令は更新されていませんでした」(同前)

 平澤さんは昨年、経営していた2店舗を閉店。そのため、和久井容疑者が表立って平澤さんに接近するのは困難な状況だった。もう何も起こらない──そう考えて禁止命令を更新しなかったのだろうか。

 だが、捜査関係者の間では最初の逮捕から今回の事件までの2年の“空白期間”も和久井容疑者は平澤さんを“監視”し続けていた可能性が指摘されているという。

「平澤さんはSNSでライブ配信の活動を不定期で行なっていて、配信内でパートナーがいることを明かしていましたが、最近になって関係がうまくいっていないことを漏らしていた。

 和久井容疑者も、事件直後に平澤さんが配信をしていたことを供述している。配信を視聴していた容疑者が、“自分に結婚できるチャンスがきた”と考えたのか、それとも彼女が語る“男性の影”に怒りを覚えて凶行に至ったのか。いずれにせよSNSを監視していた可能性は高い」(別の大手紙記者)

 真相究明が待たれる。

※週刊ポスト2024年5月31日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
福地紘人容疑者(共同通信社)
《“闇バイト”連続強盗》「処世術やカリスマ性」でトップ1%の “エリート模範囚” に…元服役囚が明かす指示役・福地紘人容疑者(26)の服役少年時代「タイマン張ったら死んじゃった」
NEWSポストセブン
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン