芸能

【大ブーム到来】まるで昭和歌謡の韓流ミュージック「トロット」 あらゆる世代に響く、その魅力に迫る

K‒POPから転身!?


BIGBANGD‒LITE(35才)(時事通信フォト)

BIGBANGのD‒LITEはK‒POPから転身!?(時事通信フォト)

 韓国の40代以上を中心に幅広い世代がハマり、一大ブームを巻き起こしているのが“トロット”。どこか懐かしく、日本の演歌や昭和歌謡に通ずるメロディーで、「一度聴いたらやみつきになる」という人も多いとか。日本でも韓国での火付け役となったオーディション番組の日本版が話題になったり、日本人トロット歌手も登場し、巷で人気が広がりつつある。大ブーム到来に先駆けてトロットにハマろう!【全3回の第1回。第2回を読む】

 トロットは音楽ジャンル。成立したのは、1960〜70年代。日本の古い音楽から派生した音楽といわれるが、いまやK-POPをしのぐ勢いで人気を得ているというのだが──。

「韓国といえばK-POPを思い浮かべる人が多いと思いますが、韓国には昔からトロットという独自の庶民的な音楽文化があります」と言うのは、韓国の音楽事務所「n.CHエンターテインメント」代表プロデューサーのチョン・チャンファンさん(以下「」内、チョンさん)。

「トロットは、よく韓国の演歌と言われるのですが、演歌とは似ているようで少し違います。トロットのルーツは確かに1930年代に日本の統治下にあった韓国に演歌など古い音楽が伝わり、それがベースにはなっています。

 しかし、1960年代にアメリカからロックやポップミュージックが入ってきて、その後、さらに海外のさまざまなジャンルの音楽が加わり、それらの音楽にも影響を受けつつ、独自の進化を遂げてトロットという音楽文化ができたのです。演歌のようにコブシを効かせるわけでもありませんし、正直、これといった定義はありません」

韓国の歴史とトロット

韓国の歴史とトロット

 1990年代初めまでは、日本の演歌のような哀愁漂うメロディーが主流だったため、トロット=中高年のものというイメージだったが2000年以降になると、K-POP全盛期に。それに伴いトロットにもアイドルが進出。ポップ調のトロットが増えていった。さらに近年はトロットに大きな革命が起きる。

「そのきっかけは、韓国で2019〜2020年にテレビ朝鮮で放送されたトロットのオーディション番組『明日はミス・トロット』と『明日はミスター・トロット』です」

 この番組はプロでもアマチュアでも参加でき、しかもこれまでのK-POPオーディションと同じく応募者が歌の実力を競いながら勝ち抜いていくサバイバルオーディション方式を採用していた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

本格的に中国進出をめざすならば…(時事通信フォト)
《年内結婚報道》橋本環奈と中川大志の「結婚生活」に立ちはだかる“1万kmの距離” 2人の異なる“海外進出の希望先”
週刊ポスト
「池田温泉旅館 たち川」の部屋風呂に「温泉偽装疑惑」。左はHPより(現在は削除済み)、右は従業員提供
「水道水にカップ5杯の重曹を入れてグルグル…」岐阜県・池田温泉「高級旅館」の部屋風呂に“温泉偽装”疑惑 ヌルヌルと評判のお湯の真実は…“夜逃げ”オーナーは直撃に「誰からのリークなの? それ」
NEWSポストセブン
これまでジャズ歌手などとしても活動してきた参政党・さや氏(写真/共同通信社)
参政党・さや氏、歌手時代のトラブル証言 ジャズバーのママが「カチンときて縁を切っちゃいました」、さや氏は「そうした事実はない」…真っ向食い違う言い分
週刊ポスト
もうすぐ双子のママになる。Numero.jpより。
Photos:Mika Ninagawa
中川翔子3年にわたる不妊治療と2度の流産を経験 。 双子の男の子のママになる妊婦姿を披露して話題に
NEWSポストセブン
錦織圭とユニクロの関係はどうなるか(写真/共同通信社)
「ご本人からの誠意ある謝罪があった」“ユニクロ不倫”錦織圭、ファーストリテイリング広報担当が明かしたスポンサー契約継続の理由
週刊ポスト
趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
岐阜の「池田温泉旅館 たち川」が突然の閉鎖、事業者が夜逃げした(左は旅館のInstagramより)
【スクープ】岐阜県の名所・池田温泉の人気旅館が突然の閉鎖 町が運営委託した事業者が“夜逃げ”していた! 町長からは228万円の督促状、従業員が告発する「オーナーの計画」 給料も未払いに
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
止まらない「オンカジドミノ退社」フジテレビ社内で話題を呼ぶ
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン