かつて、恋愛トラブルでも世間を賑わせた中森明菜

かつて、恋愛トラブルでも世間を賑わせた中森明菜

正反対な中森明菜と松田聖子

 明菜さんと同時代に活躍した歌手と言えば、松田聖子さんが思い出されます。少女漫画の金字塔、美内すずえ先生の「ガラスの仮面」(白泉社)は、映画監督の父と大女優の母を持つサラブレッド・姫川亜弓と、演技に関しては天才的な勘を持つ平凡な少女・北島マヤという二人の成長物語ですが、明菜さんには聖子さんという正反対のライバルがいて、お互いを引き立て合っていると言っていいのではないでしょうか。

 上述したとおり、復帰と休業を繰り返す明菜さんですが、聖子さんは安定してタフに活動を続けています。聖子さんが初婚相手の俳優・神田正輝さんと結婚した80年代は「オトコは仕事、オンナは家庭」という考えも強く、女性芸能人も結婚したら引退して家庭に入るものという空気がありました。しかし、聖子さんは仕事をやめないだけでなく、子どもを実母に預けてアメリカ進出までしてしまい、世間を驚かせます。仕事に対する貪欲な姿勢は今も変わりなく、ディナーショーは大人気ですし、2017年には往年のジャズの名曲のカバーアルバムをリリースするなど、プロフェッショナルに歌を追求しています。

 家庭環境も二人は正反対と言えるでしょう。明菜さんは家族との金銭トラブルや、妹で元女優・明穂さんの葬儀にも姿を見せなかったと報じられるなど、家族との関係にわだかまりがあることをうかがわせます。しかし、聖子さんは所属事務所の代表を代々親族が務めるなど、家族で聖子さんを盛り立て、守っているような印象を受けます。

 恋愛の仕方もまったく違います。聖子さんは郷ひろみとの破局会見で「もし今度生まれ変わったら、絶対一緒になろうね」と名ゼリフを残していますが、その1か月後に神田正輝さんとの結婚を発表しています。結婚後も度々不倫報道があり、交際相手に暴露本を出されたこともありました。夫、子どもという安定を手に入れた上に、やりがいのある仕事を求め、恋までする聖子さんを、握ったものは離さないという意味で「握力の強いオンナ」と当時の週刊誌が書いていた記憶があります。 かたや明菜さんは、いろいろな番組で早く結婚して若いお母さんになりたいと語っていたものですが、前述の自殺未遂騒動を起こしてしまいます。いろいろ事情があったのでしょうが、芸能活動する上でも、二人の将来にとっても、こうした行動がプラスに働くことはないと考えればわかるはず。切り替えが早く、前へ前へと進み、欲しいものを貪欲につかんでいく聖子さんに対し、衝動的な行動を取ってしまう明菜さんは「重いオンナ」と言われたりしました。

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