芸能

《俳優から華麗なる転身の小橋賢児》催事企画プロデュサーとして挑む大阪万博、乗り越えた“過去の挫折”

『EXPO 2025 大阪・関西万博』のプロデューサーも務める小橋賢児さん

『EXPO 2025 大阪・関西万博』のプロデューサーも務める小橋賢児さん

 死をも望んだ奈落の先にあったのは、思わぬ「生」への執着だった。自然のなかで健康を取り戻した小橋さんは、無謀にも思える計画をきっかけに、新たな人生への足がかりもつかむことになる。

 音楽フェス、モーターショー、パラリンピック……。ディレクターやプロデューサーとして数多くのイベントを手掛け、「まだ見ぬ景色」を多くの人たちに届ける小橋さん。催事企画プロデューサーを務める『EXPO 2025 大阪・関西万博』も、来年4月に開催を控えている。【前後編の後編。前編を読む】

 * * *
━━貯金は底をつき、仕事もままならない。その上、体を壊して、文字通りどん底とも言える状態から、どうやって抜け出すことができたのでしょうか。

「病気を理由に、すべてを諦めてしまうこともできたのかもしれません。ただ一方で、『病気なんだから、もう一回ゼロからやり直せばいい』と開き直ることもできるわけで、そのときの僕は後者を選んだ。まずは体を治そうと思い、知人のトレーナーからの『自然に触れた方がいい』との勧めもあり、都内から茅ヶ崎に引っ越してライフセービングやトレイルランのトレーニングをして過ごしました。毎日、自然のなかで泳ぎ、走った結果、30歳を迎える頃には人生でいちばん健康で、いちばんいい体になっていました」

━━半ば寝たきりから人生最高の肉体へ、振り幅がすごいですね。

「健康を取り戻すことと同時に、もうひとつの目標を立てました。数カ月後に迎える30歳のバースデーパーティーを、自分でオーガナイズしようと思ったんです。おもてなしされるのではなく、今までお世話になった人たちを招いて、最高のおもてなしをしようと。とはいえ、あいかわらずお金はないし、先輩のツテでお台場のホテルのプールを貸し切ったら、とんでもない額の見積もりがきた(笑)。

 とてもじゃないけど当時の僕には払えないので、パーティーを有料のイベントにして、その分、入場料に見合うだけの中身にすべく、いろいろと工夫をし、自ら必死に手をかけました」

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン