大下容子
ある女性アナの“前のめり感”はあの時代を思い出す
現役の局アナでは、テレビ朝日の大下容子エグゼクティブアナウンサーを挙げないわけにはいきません。
『大下容子ワイド!スクランブル』と自身の名前がタイトルになっているだけでもすごいのですが、局アナとして、女性アナのトップとしての自覚がものすごい。
さらに、あのSMAP騒動のとき、『SmaSTATION!!』で16年もタッグを組んだ香取慎吾クン(47才)について、「(当時)報道されているようなかたではない」とオンエアでキッパリおっしゃった勇気は忘れられません。
後輩アナのフォローや後押しも日々なさっていらして、現在、『報道ステーション』の“顔”のひとり、小木逸平アナ(50才)の知名度がまだほとんどなかった頃、彼が担当するコーナー名の頭に連日、「小木逸平アナウンサーの〜」と付け加えていた大下アナ。いわく「少しでも視聴者のかたに覚えていただけるように」……。そうした細やかな心遣いは女性キャスターならではだと思い、感心させられました。『ワルイコあつまれ』(NHK)に、他局のアナウンサーなのにゲストで出られてしまうのもキャリアの賜物!!
やはり「続ける」ということはものすごく大事だと思い、『news zero』(日本テレビ系)を自ら卒業したいまの有働由美子サン(55才)には、もったいなさしか感じません。やっぱり音楽番組よりニュース番組が合っている気がします。
もったいないといえば、ごく時折、『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演される安藤優子サン(65才)にはまたメインテーブルに付いてたっぷり話していただきたいです。
そういえば、吉川サンと同期で『ブロードキャスター』や『ジャスト』『イブニング・ファイブ』(すべてTBS系)のメインを務められた三雲孝江サン(70才)の娘さんであるNHKの星麻琴アナ(33才)の『ニュースウオッチ9』での“前のめり感”は、お母さまやあの時代の女性キャスターそのもので、見ていてワクワクしちゃいます。
ニュースな女性ニュースキャスターの皆さんの現在地。どのケースも応援しないワケにはいきませんね。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2024年7月4日号