芸能

《次回は急展開か》『光る君へ』、今後どうなる?時代劇研究家が注目する3つのポイント

『光る君へ』(Xより)

波乱の展開が続く『光る君へ』(Xより)

『源氏物語』の作者・紫式部の人生を、吉高由里子主演で描くNHK大河ドラマ『光る君へ』。物語も折り返しを迎え、波乱の展開にも注目が集まっている。今後の注目ポイントについて時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 そんなわけで、毎回、予想外の出来事が次々勃発する『光る君へ』。

 先日放送の26話では、大地震、大雨と天変地異で大変な中、まひろ(吉高由里子)と藤原宣孝(佐々木蔵之介)の年の差夫婦もラブラブ状態だったのに、口論となり別れる別れないの大げんかに。まひろは夫に灰を投げつける激しさを見せる。そして、日々の好転を願うため、一家で訪ねた石山寺で、藤原道長(柄本佑)と運命の再会! 夜だし、周りには誰もいないみたいだし、この先、どうなっちゃうの?と思ったら、予告では道長に抱きしめられて「俺のそばで生きることを考えぬか」なんて言われてた。夫とケンカしてるタイミングで、こう言われたら…。 7日は放送休止で、ファンをやきもきさせている。

 では、この先、どんなことに注目すべきか。まず、第一に注目したいのは、まひろの出産・子育てについて。

 史実では紫式部には、賢子という娘が生まれている。賢子は後に女流歌人「大弐三位(だいにのさんみ)」の名で百人一首の歌人としても知られるようになる。まさに母に才を受け継いだという感じだが、27回の予告編では、思いつめたまひろが涙目で「この子は私ひとりで育てます」と話していた。夫に「不実な女でございます」とまで言ったまひろが、なぜ、涙目なのか?

 宣孝との結婚生活は、3年ほどと言われる。石山寺で道長にどう返事をしたのかも含め、まひろの人生の波乱は続く。

 第二の注目点は、入内した道長の長女・彰子(見上愛)の件。数々の難儀を乗り越える策を求める道長に安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は「左大臣様はよいものをお持ち」と、彰子の入内をすすめる。晴明によると彰子は「朝廷を背負って立つお方」であり、天下万民のため、入内は彼女の宿命なのだという。

 とはいえ、彰子は父に何を言われても「仰せのままに」と言うばかりで、とても「背負って立つ」とは思えない。が、しかし! 史実では晴明の予言は的中するのである。超引っ込み思案の彰子は、いかにして「背負って立つ」ようになるのか。どこでスイッチが入るのか。清少納言(ファーストサマーウイカ)は、彰子のライバルともいえる定子(高畑充希)の女房として命がけで尽くす。まひろ(紫式部)は彰子の女房となって「源氏物語」を書く。まひろと道長の娘との関係も物語に大きく関わってくる。

 そして、忘れちゃいけない中宮・定子の兄・伊周(三浦翔平)。

関連キーワード

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン